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カリキュラムシート

分類番号 X101-004-A

訓練分野 機械系
訓練コース 破壊事例に学ぶ:疲労強度設計-損傷・疲労破壊の原因と対策-
訓練対象者 生産設備の運用・保全、改善、設計業務に従事する技能・技術者等であって、指導的・中核的な役割を担う者又はその候補者
訓練目標 機械保全の現場力強化及び技能継承をめざして、技能高度化、故障対応・予防に向けた疲労破壊のメカニズム理解、設備構造、形状における具体的対策、設備改善、設計手法について理解する設計実習を通して、設備寿命と投資効率を向上できる手法を習得する。
教科の細目 内容 訓練時間(H) うち実習・
まとめ(H)
1.コース概要及び留意事項 (1)訓練の目的及びコース概要
(2)専門的能力の確認
(3)安全上の留意事項
0.5
2.設備故障の分析 (1)機械保全について
(2)発生個所と発生原因の分析 
(3)発生要因の分類とその対策
  イ.強度要因、材料要因、設計要因、人的要因の相互の関連と対策
0.5
3.応力集中 (1)応力集中とその原因
(2)応力集中データ使用時の盲点
(3)応力集中緩和法
  イ.局所的緩和法と剛構造から柔構造への変更による系全体での
    緩和法
(4)応力集中の具体例
  イ.キー溝とフィレットが接近した場合の応力集中およびデータと
    注意点
  ロ.応力集中率の相乗効果と設計上の注意
  ハ.強度部材の有限要素法と応力測定実験事例と解決方法
  ニ.応力集中の軽減効果の評価と完全回避方法
  ホ.特殊断面軸の応力集中率
3 1
4.疲労強度 (1)疲労強度とは
(2)S-N曲線と疲労限度と疲労限度線図
(3)各種鋼材の疲労限度の求め方
(4)疲労限度に影響する因子と定量的な評価方法
  イ.切欠効果と寸法効果と表面係数の考え方
(5)実体の疲労強度と安全性の評価方法
  イ.安全率による許容応力と疲労強度による許容応力の比較
3 1
5.金属破断面の見方 (1)破壊の形態
(2)疲労破壊と衝撃破壊の破断面とその特徴
(3)破壊力学による破断面解析
  イ.疲労亀裂の進展予測と残存寿命予測
  ロ.破断面の観察と破壊時の応力・負荷の推定
1.5
6.機械要素 (1)設計・保全面での注意事項および各機械要素の損傷名ごとの原因と対策
  イ.ピン・ボルト・ナット、軸・軸受、歯車の一般的損傷と疲労
(2)具体例
  イ.歯底亀裂の進展予測と予測事例
  ロ.せん断応力推定の間違い事例
4 3
7.損傷検出法 (1)主要な損傷検出法:設備診断技術の解説
0.5
8.設計実習 (1)伝動軸の疲労強度設計実習
  イ.安全設計の盲点
  ロ.溶接部の疲労強度
4 4
9.まとめ (1)演習成果発表および講師評価
1 1
  訓練時間合計 18 10
使用器具等 疲労破断サンプル、関数電卓
養成する能力 現場力の強化及び技能の継承ができる能力
改訂日 2023.08

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