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表1 平成30年度岡山県大会の制御プログラム課題表2 平成30年度高校生ものづくりコンテストに関連する支援業務一覧中国能開大が高校生ものづくりコンテストで支援している内容は,事前に制御プログラム課題を作成しておくこと,競技会当日の審査員を担当することである。4.1 制御プログラム課題の作成制御プログラム課題は,競技当日に公開されるため,事前に問題を考え作成しておくことになる。競技時間150分のうち,回路図作成に20分,基板製作に40分,制御プログラミングに90分と見積もり,制御プログラム課題を6問作成した。表1に,平成30年度岡山県大会の制御プログラム課題を一覧で示す。今年度は中国地区大会の制御プログラム課題も作成したため,県大会より複雑な動作で同時に出力制御させる問題とした。4.2 競技後の審査・評価採点項目として,設計力(20点),組立て技術(30点),プログラミング技術(40点),その他(10点)がある。競技後,各プログラム課題の動作状態-13-を確認するプレ審査で「プログラミング技術」を採点する。プレ審査後,競技者が提出した回路図で「設計力」を,製作基板の動作状態や部品取り付け・はんだ付けの状態で「組立て技術」を,競技中の作業態度や競技後の清掃状態で「その他」を採点する。岡山県大会,中国地区大会ともに採点した結果,「設計力」,「組立て技術」では差が大きくでないが,「プログラミング技術」で二極化が顕著であった。逆にとらえると,県内の工業高校全体でプログラミング技術を向上させることで競技会上位校が入れ替わるのではないかと考え,高校生に対してプログラミングに関する支援も検討・実施している。平成23年度より,岡山県高等学校工業教育協会電気系部会から高校生ものづくりコンテスト岡山県大会・中国地区大会(岡山県開催時)の審査員を依頼され,毎年4名ほどで担当している。また,岡山県全体の技術レベルを上げるため,競技者を指導している先生を対象に「電子回路組立の指導法」の講習会をほぼ毎年実施している。新たな取り組みとして,昨年度から競技会に興味のある高校生を対象にArduinoによる制御プログラミング講座を開講した。今年度は,次年度競技会に参加予定の高校生を対象に電子回路組立部門対策講習会を実施し,ポリテックビジョン2019で高校生ものづくりコンテスト準拠の制御プログラミング競技会を開催する予定である。4.高校ものづくりコンテストの支援内容5.高校生ものづくりコンテストに関連する  支援業務

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