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写真1 平成30年度岡山県大会開会式写真2 競技風景少子化の加速や専門職大学の創設等で,能開大志願者が減少傾向になると予測される中,高大連携事業の取り組みが一つの打開策になると考えている。中国職業能力開発大学校(以下,「中国能開大」という。)では,高校に出向いて出前授業を実施することや高校生対象の競技会の審査員を担当することなど,校として高大連携事業は積極的に取り組んでいる。その中でも「高校生ものづくりコンテスト 電子回路組立部門」に関連する事業について報告する。高校生ものづくりコンテストは,高校生のものづくり技術向上を目的とする競技会で,機械系・電気系・化学系・建設系がある。電気系は,電気工事部門と電子回路組立部門に分かれ,5月に各県で大会が開催され上位2名もしくは4名(地区大会開催県)が6月の中国地区大会に出場できる。その中の優勝者が11月の全国大会に出場する。岡山県大会の主催は岡山県高等学校工業教育協会,全国大会は公益社団法人全国工業高等学校長協会であり,競技者のほとんどが工業高校の生徒である。写真1が,平成30年度高校生ものづくりコンテスト岡山県大会の開会式である。毎年,電気系の競技会場はポリテクセンター岡山で,電子回路組立部門は中国能開大の指導員4名,電気工事部門はポリテ-11-クセンター岡山の指導員1名がそれぞれ施設間連携で支援している。写真2に電子回路組立部門の競技風景を示す。競技時間は2時間30分で,競技内容は提示された課題に対する回路図の作成,はんだ付け作業,制御プログラムの制作である。競技者は県内の工業高校の電1.はじめに2.高校生ものづくりコンテストとは3.電子回路組立部門とは高大連携事業の取り組みと今後の展開〜高校生ものづくりコンテスト_電子回路組立部門〜中国職業能力開発大学校豊田 順治・藤本 周央三木 隆史・松本 和重

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