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表4 原文の文字数とローマ字入力後の平均文字数の比較図1 各検定級のローマ字入力後のAからZまでの文字数の割合(第69回から第76回までの各級8回の平均)図2 各検定級によらないローマ字入力後のAからZまで   の文字数の割合図3 キー入力記録機器-19-のキー,また,ショートカットキーなどの制御キーなども打鍵している。これらは,入力用文章のみからは得ることができない。したがって,実際の文章入力中の打鍵キーを記録する必要がある。実際の文章入力中の打鍵キーが記録できれば,訂正のためのキー入力の頻度や変換キーの頻度によって効率的な変換がされているかなどを分析できると考える。そこで,中国能開大では,定められた文章の中で訓練生がどのキーをどれだけ打鍵しているかのデータを記録するためのキー入力記録機器を製作し,ものづくり分野からのアプローチでタッチタイピングメソッドの支援を行う。さらに障害特性によっては既存のキーボードのキー配置では入力が困難な場合を想定して,キーボードのキー配置が自由に変更できるキー配置変換機能を検討する。3.2.1 キー入力記録機器の概要キー入力記録機器は,図3で示すように既存のキーボードとパソコンとの間に取付ける。ソフトウェアをインストールする必要がないので基本的にはどのようなパソコンでも使用可能である。いわゆるキーロガーであることからセキュリティ違反のないように十分注意して使用しなければならない。あくまでも各々の訓練生のタイピングの傾向を把握し,各自に合った練習方法の開発のために利用しなければならない。キー配置変換機能については,各々の訓練生のタイピングしやすいキー配置を発見することができれ3.2 中国能開大からのアプローチ3.1で述べたように吉備職リハにおいて入力練習で用いる文章で,よく打鍵されるキーが明らかになった。実際の文章入力では,マウス操作をキーで操作することもあり,訂正のためのキーや文字変換のため

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