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図2 グループワーク形式の訓練の満足度評価として訓   練の満足度は?(N=15)表3 アンケートの数値にかかるローデータ表4 どのように満足しましたか?(複数回答)つぎに,5段階評価の図1と図2に示したデータを特支者別にみた場合を表3に示します。Fさん,Gさんは「意見」が「ふつう」でも「満足度」を「少し満足できた」の点数を付けました。これは,グループ内で取り残されたり孤立したりしていたのではなく,自然な形でチームの一員として入れていたことと思われます。また,Aさん,Dさん,Lさん,Kさんそして,Oさんのように「意見」が「ふつう」だったにもかかわらず,「満足度」を「大変満足できた」を選んでいることから,チームの一員として責務を全うした,自己肯定感が高まったなどが背景にあったのではないかと思われます。また,どのように満足したのか,追跡調査を2週間たってから実施しました。表4にまとめます。-9-「認められた感やつながりができた」「仲間ができた」といった,人間関係構築のきっかけになった方が複数いたことがわかりました。グループワーク形式に訓練をデザインしたところ,「おもしろかった」「認められた」「つながりができた」という経験をしたことが分かりました。「不安」や「場面理解の弱さ」等,当初参加に不安があったことを考えると,高い「満足度」と「認められること」という自己肯定感は特支者に成長を与えたと考えます。また,これをきっかけとして,声を掛け合う間柄となったり食事を共にしたり,一緒に帰るようになり,友人関係に発展した例ができました。6.考察

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