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図1 電気設備科就職率(入所月ごと)図2 就職率(平成27年6月現在)12月期生72.2%(図1)と,2期連続で施設目標を大きく下回った。そのため,指導課長,当該科,就職支援係が対策を協議し,平成24年9月生から就職支援計画を策定して,「全員就職」を合言葉に当該科と就職支援係が協働で取り組むこととなった。その結果,就職率は平成23年度85.1%から平成25年度98.3%と改善した。全科平均の就職率も,同じく82.9%から90.0%(図2)に上昇した。電気設備科で取り組んだことは,次の3点である。①チームで支援担任の訓練担当時間を増やし,担任が訓練を担当しないときは担当指導員から受講者の状況を報告することを徹底し,電気設備科というチームで支援。②就職支援計画の明示受講期間中の就職支援計画を受講者に明示し,前-12-半の3ヶ月間に就職活動の準備を完結。③担任とアドバイザー等による就職支援セミナーの実施訓練時間外に,科独自の就職支援セミナーを実施し,アドバイザー等が講師を,担任はセミナーの最後に総括を担当。これらのことにより,いつ何をすべきかを入所時に三者が共通して認識することができ,指導員とアドバイザー等が連携してサポートする体制を実際に受講者の目の前で見せたため,受講者は,TPOに応じて指導員またはアドバイザー等に相談しやすくなった。一方,アドバイザー等からも,受講者に気軽に声を掛けたり,些細なことでも指導員に報告することができた。三者の距離間が縮まったため,受講者の日々の小さな変化も見逃さず,指導員とアドバイザー等が受講者ひとりひとりの状況を常に共有することができた。その結果,ひとりひとりの問題や課題に対し,適切なタイミングで適切な支援ができたのではないかと考える。2.2 岡山職業能力開発促進センターの取組岡山職業能力開発促進センターでは,基本的には就職支援マップに記載されている流れに沿って,就職活動のスケジュールを組んでいる。平成26年度に着任した当初,定員充足率向上のため,アドバイザーが3名配置されていた。各科の受講者の3分の1ずつを担当する体制で,入所時に担当のアドバイザーを決める。アドバイザーは,いずれの科についても,1ヶ月目のジョブ・カードの相談・交付,訓練カリキュラムに組み込まれた集団キャリアコンサルティングの実施,2ヶ月目の履歴書・職務経歴書の作成支援,4ヶ月目の個別面談(受講者・求人担当・担任・アドバイザーとの四者面談),公開求職者情報原稿の作成支援を担当していた。離職者訓練の最大のミッションは,定員充足率向上であった。平成25年度の就職率は85.0%と,岡山県の有効求人倍率が全国4位であることからすると,決して高いとは言えない数字であった。就職率は,求職者に対し,一番ストレートにアピールでき

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