1/2018
26/40

表1 栃木県大会の競技職種の分野別一覧職業能力開発総合大学校技能五輪全国大会技術委員長 岡部 眞幸厚生労働省,中央職業能力開発協会,栃木県の主催のもと,第55回技能五輪全国大会が2017(平成29)年11月下旬に栃木県内で開催され,23歳以下の青年技能者が「技」の日本一を競い合った。本稿では,第55回技能五輪全国大会(以降,「全国大会」または「栃木県大会」という。)に関わる大会情報[1]を活用し,その分析結果を図式的に見える化することで,大会規模,参加選手の動向,競技成績と都道府県の活躍状況等を振り返ってみたい。2.1 大会日程公式会期は2017(平成29)年11月24日(金)から27日(月)であり,次の標準的なスケジュールで全国大会が実施された。24日(金)は職種ごとの競技会場下見(午前)と全体的な開会式(午後),25日(土)と26日(日)は職種別の競技実施,また26日の午後から夕刻にかけて職種ごとの採点作業と技術委員会,そして27日(月)は午前中の閉会式での成績発表と表彰式である。全国大会の競技時間には制限が設けられており,2日間で12時間以内かつ1日の作業時間は7時間以内である。なお,一部の職種については,後述のように公式会期に先行して競技が行われた。2.2 競技職種及び競技会場栃木県大会で実施した競技職種は表1に示す5分-24-野2系の42職種である。このうち,職種番号42の「移動式ロボット」は,全国大会の正式種目として今大会から新たに実施された職種であり,競技課題は技能五輪国際大会(以降,「国際大会」という。)の内容に準じている。上記の42職種の競技は,図1に示す栃木県内の17の競技会場で分散して行われた。これらの会場は小山市から那須塩原市までJR宇都宮線に沿って南北に広く分布して設営されている。この17という会場数はこれまでの最大の18会場に次ぐ規模であり,今大会では総じて体育館の利用が多かった。このうち,宇都宮市の栃木県体育館は,開会式と1.はじめに2.栃木県大会の実施状況連載企画:職業大と技能五輪 第3回第55回技能五輪全国大会を振り返って

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る