1/2018
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xmax=(4h2+196)1/2-2h 図4 (d, h, w)= (4, 2, 18), (4, 5, 18)デザインの   各試験片が示す力学応答の比較図5 (d, h, w)= (4, 2, 18), (7, 2, 18)デザインの   各試験片が示す力学応答の比較図6 (d, h, w)= (4, 2, 18), (4, 2, 15)デザインの   各試験片が示す力学応答の比較図7 シングル構造の切り紙構造側面図; (a)初期   状態, (b)最大伸び量に至った状態0.18mmのポリプロピレン製試験片が示す力学応答曲線を示したが,同じ素材で切れ込みデザインが異なる場合,力学応答曲線がどのようになるか見ていきたい。図4に,(d, h, w)=(4, 2, 18)デザインの力学応答曲線と比較する形で,(d, h, w)=(4, 5, 18)デザインの力学応答曲線を示す。図4から分かるように,hを大きくさせることで,第二段階に移行する転移点を高荷重側にシフトさせることができる。同様に,図5や図6に示すように,dやwを変化させることで転移点を操作することも可能である。ただし,図4から図6で明らかなように,d,h,wを変化させることで転移点の位置を操作できる一方,伸びの程度も付随して変化する。これは,各切れ込みデザインでの最大伸び量の大小が関連していると思われる。図2の切り紙構造(シングル構造)の場合,初期状態の側面図は図7(a)のようであるが,伸び量が最大値となる際,近似的に図7(b)の形状に至っていると考えることができる。-16-xmax={4h2+ (w–d)2 }1/2-2h このことから,最大伸び量xmaxは式(1)で示される。式(1)より,dが小さいほど,また,wが大きいほど最大伸び量xmaxが大きくなることは明らかである。また,d,wが固定された場合の一例としてd=4,w=18を代入すると,式(1)は,式(2)のようになる。(1)(2)

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