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表2 作業分析図15 演習課題(応用課題①~④)図16 演習課題(基本課題①②)図17 災害事例要素を組み合わせて,基本課題①②とした(図16)。-24-8.1 受講生用テキスト現状の訓練では,独学を支援する教材がないことが多い。限られた訓練時間で全ての受講生が実習内容を理解することは難しく,指導員の人数には制約があるため,個々の受講生に対して指導員が個別に説明を行う十分な時間が確保できない。そこで著者らは,電気工事の練習を支援する受講生用テキストを作成した。このテキストでは,電気工事における安全衛生作業とケーブル工事の方法を記載している。安全作業は,法令や災害事例(図17)について触れており,工事の方法を説明する前段階で危険作業の説明が行える。また,ケーブル工事の方法は,ケーブルの種類や剥ぎ方,板作業の方法などが作業手順に沿った図を用いて細かく描かれている(図18,図19)。他にも,電気工事学習者のための木造住宅に関するテキストも作成した。電気工事学習者の多くは建築関係の知識がないため,建物の骨組みがどのようになっているのかがわからない,あるいは木造住宅の専門用語が口頭の説明だけでは理解しづらいことが考えられる。このテキストは,木造の骨組みの鳥瞰図(図20,図21)や天井骨組みの説明(図22)などを記載し,木造住宅のつくりや用語を理解できる内容である。また,章の間には模型作製に関するコラム(図23)を用いて,木造住宅のつくりや電気工事に関心を寄せ,飽きさせない工夫がしてある。8.付属テキスト

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