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図3 スタック図4 動作画面プログラミングを学ぶ場合は必ず知っておきたい知識である。イメージとしては,本を机の上に積み上げるような構造で,新しいデータが一番上に追加され,データを出すときは一番上にある新しいデータが優先して出ていく。このように,「最後に入った物が最初に出てくる」というデータの入出力方式は「Last In, First Out」あるいは「First In, Last Out」,略して「LIFO」「FILO」と呼ばれる。小学生でも解答できるように,LOGOの「和(sum)」命令を使って学習する。まず,四則演算を学ぶ。LOGOの四則演算で「和(sum)」の命令は2つのインプットしか持てないので,2つ以上の場合は工夫が必要となる。スタックのイメージを図3に示す。例題110と20の2つの場合と10と20と30の3つの場合の式は以下の通りである。四則演算をLOGOで書き解答する時の式は以下のとおりである。1) 10+20の場合2) 10+20+30の場合-18-教材2 動くフローチャートフローチャートはアルゴリズムを視覚的に表現するのに効果的であるが,フローチャートが考えたとおり動作するかどうかは,実際にプログラムを検証する必要がある。「動くフローチャート」は,画面上で部品を組み合わせて表現したフローチャートを,実際に実行させて検証することができる。図4は計算プログラムの動くフローチャートの動作画面である。①「はじめブロック」をクリックすると処理が始まり,「質問1ブロック」で質問を表示し,入力を求める。②「処理1ブロック」では自動的に計算処理をおこない,変数aに結果が入力される。③「値の表示(a)ブロック」で,面積が表示される。(変数aに記憶された値)④「OK」ボタンを選ぶと,再度フローチャートが動き出し,「おわりブロック」で処理が終了する。教員免許更新制度は,それまで無期限であった普通免許状を10年間の期限を設けることによって,教師がその時代に必要とされる資質能力を身に付けさせるために始まった制度である。本講座は6時間の選択科目であり,30名の教諭(小学校,中学校,高校,特別支援学校)がプログラミング手法をビジュアルプログラミングLOGOで学ん4.おわりに

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