3/2017
11/50

図2 戦略的コミュニケーションのフレームワーク図3 コミュニケーションのサイクル活動(問題)把握し,明確にし,正しく伝えるために,3つの基本要素,何を=「価値」,だれに=「対象」,どのように=「戦略」は常に明確にする必要があるのである。図2は,社会関係開発のためのコミュニケーションサイクルであり,各枠の中にあるコミュニケーション活動は多くの企業で取り組まれている。しかし組織内のコミュニケーションと社会のコミュニケーションは必ずしも十分に連結されているわけではない。ここにソーシャルメディアを導入することでインサイトとアウトサイトのコミュニケーションを媒介として,これらのコミュニケーションの位相をシームレスに連結していく必要がある図2,図3(1)。近年ソーシャルネットワークの利用の定着が進んでいることから,本研究は更にネットワークの活用を取り入れることができている。経済産業省の「社会人基礎力」では,コミュニケー-9-ションの必要性は,社会において多くの研修がすすめられているが,厚生労働省が掲げる,社会人基礎力の中でも最も要求の高い,コミュニケーション能力の育成は,その内容が分かりやすくまとめられていなければ,円滑なコミュニケーションはできない,企画書・資料の作成や「報・連・相」,会議の円滑な進行など,「情報」は,すべての仕事の基礎となる重要な要素でもあり,情報活用力とは,「情報を活かす力」すなわち,「情報を効率的に収集・分析・整理し,適切に他者に伝えられる力」のことと示している(7)。情報活用力の育成は,このコミュニケーション能力における何を伝えるかをまとめる力の育成に必要不可欠であり,チームで働く上でも非常に重要となる。また,情報活用力を身につけることで,同じ伝え方でも,効果的に話の内容を伝えることができるようになり,コミュニケーション能力の向上につながる。5.1 カリキュラム概要ア)訓練訓練内容は,オフィスで広く使用されているソフトを用いる。イ)レディネス指導障害を持つ生徒が,主体的,自主的に行動し,仕事を通して自分の人生を切り開くことができるよう支援するための学習カリキュラムとして,上記訓練内容において,レディネス課題を掲げている。これまでの活動で,特に「仕事をしつづける」ための要因に,自ら発信する力の育成を取り上げている(3)。具体的なスキルとしては,以下の4項目である。①文章をまとめる力②文章を読み取る力③話を要約する力④説明する力これらを,文章によるコミュニケーション能力,対話によるコミュニケーション能力に大別し訓練をおこなって成果を上げてきた(6)。5.指導事例

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る