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最優秀賞受賞の涌井さん優秀賞受賞の坂田さん印刷科の学生が企画・製作し,これをポスターと同様に広報に利用するなど,実践的な取組みが行われています。今年度,札幌高等技術専門学院からは最優秀賞と優秀賞の2作品が入賞されました。訪問当日には,ご多用の中,足助学院長をはじめ,皆川科長,内田先生ならびに1・2年生にも出席していただき,授賞式も行いました。授賞式後,受賞者のお二人とご指導いただいた内田先生にインタビューを行いましたのでご紹介します。-受賞おめでとうございます。お二人はもともとデザインに興味があったのですか?(涌井)小さいときから絵を描くことが好きで,特にロボットの絵をよく描いていました。実は小学生の頃に,大手スーパーのデザインコンクールで入賞したことがあるんです。そのコンクールの課題は,自分の好きな文字を1文字使ってデザインを作るといったものでした。そういった経験もあってデザインを仕事にしたいという気持ちが強くなって,札幌技専に進学しました。(坂田)僕は逆に絵を描くのは元々得意だったわけではなくて,ただ,本や漫画がすごく好きなので,将来は本を作る仕事がしたいと思って,ここへ進学しました。電子印刷科ではデザインだけではなくて,印刷や製本の技術を学ぶこともできるんです。-58--制作期間は?(坂田)2週間くらいです。1年次の7月ごろに制作しました。イラストレーターも使ったことがなかったので,基本が全くない状態から制作が始まりました。なので,最初は「技能」,「技術」などの意味そのものを調べるところからスタートしました。-どうやってデザインができていくのですか?苦労したところは?(涌井)最初はやはりラフから入ります。濃淡や光沢もない,ただ形だけを置いてみたというような下書きをいくつも描きました。それで,これをイラストレーターでデータ化していくわけですが,やってみるとイメージとなかなかあわなくて。画面映えしないというか。変更を試しても,なかなかうまくいかないのですが何度もやって,でもときには成功してというのを繰り返して地道に作っていきました。-でき上がったときには達成感がありますね。(涌井)でき上がったときは達成感というか納得感でしたね。これなら自分の作品として納得いくなあと思えました。ただ,作品に対して自信があったわけではありませんでした。周りのほうが受賞しそうだなと思っていました。坂田くんのほうが個性的ですごいなあ,これは受賞もあるなと思ってました。(坂田)本当に!?僕は逆にみんなと違った雰囲気に仕上げたから全然自信がなかったよ。(涌井)それが逆に斬新で人目を引くなと思って3.受賞者インタビュー

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