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(a)ケーブル長1400mm(c)ケーブル長400mm(c)ケーブル長400mm図11 実験3における信号の流れ(b)ケーブル長800mm図12 実験3における内部信号波形(a)ケーブル長1400mm(b)ケーブル長800mm図13 実験3における出力信号波形おり,反射前の信号との間で干渉が生じて信号波形に歪みが発生する。実測の波形を図9に示す。ケーブルを接続した信号に歪みが生じると,ケーブルを接続していない信号との間に差異が現れ,一致判定の結果,不一致を示す信号が出力される。実際の波形を図10に示す。差異の発生に応じてパルス状の信-14-号が出力されていることがわかる。実験2の結果は,信号品質の低下により回路が誤動作し,正常時と異なる信号が出力されたと解釈することができる。3.3 実験3信号品質に関する理解を深めるために,実験3では反射経路の長さと信号品質の関係を調べる。さらに,その結果から信号品質には対策が存在することを示し,対策技術を学ぶ動機付けを行う。実験3では図11に示したように,ケーブルを順次短く切断しながら測定を行う。計測される内部信号と出力信号の波形を図12と図13にそれぞれ示す。ケーブルの往復に要する時間が短縮されることで,次第に内部信号の歪みが小さくなり,出力が,不一致を示す信号から一致を示す信号へと変化する様子

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