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図5 実験1おける出力信号波形図6 実験2における実験回路図7 ケーブルの取り付け図8 実験2における信号の流れ図9 実験2における内部信号波形図10 実験2における出力信号波形信号の波形を図4と図5にそれぞれ示す。当然のことながら2つの信号に差異は無いため一致を示す信号が出力される。以上の回路動作は学生がこれまでに学んだディジタル回路技術により,すべて説明することができる。3.2 実験2実験2では,これまでに学んだディジタル回路技術だけでは,回路が正常に動作しない状況を経験させることで,新たな技術(信号品質)を学ぶための動機付けを行う。実験2では,図6に示したように実験1の回路に1400mmのケーブル(3芯フラットケーブル)を接-13-続する。接続は図7に示したように中央の線を信号線に,両側の線をGNDとし,ケーブルの先端は開放状態とする。学生がこれまでに学んだディジタル回路技術に照らし合わせると,このケーブルは回路動作に影響しない配線であることが予想される。しかし,実際の動作では図8に示したようにケーブルの端で反射と呼ばれる現象が発生する。反射により戻ってきた信号はケーブルの往復に要した時間だけ遅れが生じて

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