4/2016
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表1 NHK学生ロボコン2016による主な報道図8 撮影風景(NHK北九州)チーム中10チームであったこと,さらに競技達成タイムもベスト8に入っていたことを勘案すると,当校の実力はベスト8に入っており,本校チームは大きな自信と達成感を得ることができた。今回のNHK 学生ロボコン2016へ出場することによって,表1のとおり大会初出場並びに大会の様子が報道された。大会はNHKにて全国放送されたが,放送時間は短かった。大会における放映時間は,ベスト4のチームが中心に報道されるため,次年度以降はベスト4を目指す必要があると考えている。一方,大会直前の様子をNHK北九州のニュースにて15分程度紹介され,地元へのアピールに繋がったと考えている。-28-その他,キャンパス見学会や高校訪問時のツールとして活用しており,特に工業高校の先生並びに学生は良いイメージを持っているようである。また,プロジェクトに参加した学生は,NHK並びに新聞社から取材を受け,貴重な体験ができた。当校は,いろいろな条件にも恵まれ,参戦2年目に予選を勝ち抜き,本戦に出場した。職業能力開発大学校ならではの苦労もあるが,職業能力開発大学校の授業・実習成果がアドバンテージになりやすい大会である。それゆえ,非常に勝ち残りやすい大会だと考えている。事実,NHK学生ロボコン解説Webサイトからも今後の活躍について注目できるとコメントをいただいている。以下に他大学との比較から職業能力開発大学校の優位性について説明する。まず,他大学と比較した優位な点は,学生がロボット製作の要素技術を習得しておりロボットの完成度が比較的高いこと,また,大会では半田不良等で稼働しないシーンを見ることがあるが,その心配が少ないことである。さらに,日々の授業で培われたグループによる課題実習の成果から,段取りやスケジュール管理も慣れているため,計画的にロボット製作をできることである。一方,他大学と比較した不利な点は,以下3点である。1点目は,職業能力開発大学校の授業が多く,製作時間が平日は17:00〜21:00までと限られてしまうことである。土曜日(締め切り前には日曜日)をロボット製作の時間にあててはいるが,他大学では不夜城となっているところもあり,時間的不利は否めない。2点目は,工学知識や設計力が不足しており,アイデアを試作する時間がかかりすぎることである。基本的なロボットのアイデアは,ロボット製作が好きな学生が集まっているだけあって,いろいろと出てくるが,それを仕組みとして実現することがあま6.広報への結びつき7.大会への誘いと指導者が行うべきこと

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