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訓練コース概要9人の訓練生を対象に実施したOff-JT製品切断加工コースのOJTとOff-JT品切断加工コースの3つに分けて実施しました。訓練期間は,3コースとも平成26年の10月1日から12月31日までの3カ月間とし,訓練生の人数が多いことから,訓練の指導は,社長をはじめ,7人の各部門長がそれぞれの役割分担を決めて実施しました。訓練カリキュラムと評価シートは,訓練生の「仕上がり像」を検討したうえ,制度普及推進員の方のアドバイスを受けながら作成できましたので,非常に助かりました。3つのコースのうち,1人の男性を対象とした営業コース(OJT:300時間,Off-JT:50時間)では,指導者が訓練日誌の内容を見て,よいところは徹底的に褒めるようにしました。これは,最近では打たれ弱い人が多いために実施したわけです。OJTが225時間とOff-JTを25時間で設定した営業業務コースでは,通信機器と社内LAN,文書管理を習得させる「情報システム」という科目をOff-JTに設けました。4人の女性の訓練生は,当初,パソコンの操作はうまくできたのですが,情報システムの本当の意味を理解していませんでしたので,Off-JTの実技科目に設けた「文書管理とファイリング基本」を学習したことによって,文書管理を体系立てて実施できるようになりました。また,製品切断加工コース(OJT:300時間,Off-JT:50時間)は,4人の男性を対象に実施しました。当初は,仕事のどの分野で貢献しなければならないかが分かっていませんでしたが,自己啓発を通じて意識できるようになりました。玉掛技能講習と天井クレーン特別講習などは,外部の学校に通わ-34-せましたので,教材費などの経費がかかりました。しかし,有期実習型訓練の終了後に国から支給された助成金で経費負担を軽減できましたので,助かりました。訓練のために職場から離れることになっても,「訓練を受けている」「訓練を受けさせている」といったことが,会社にとっても,訓練生にとっても,明確になりましたので,職場内のコミュニケ―ションをうまくとることができました。3.4  阻害要因とそれを乗り越えるための工夫国の助成金の申請書類などは,丁寧な説明が記載されていますが,正直いって理解するのが難しかったのが実感でした。また,有期実習型訓練を実施するためには,広島労働局長に訓練計画を提出し,開始前に内容を確認してもらわなければなりません。このような申請書類の作成や申請手続きが結構大変でしたが,制度普

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