2/2016
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写真2 固定ジグと作業風景写真1 使用機器図3 下向き溶接時の溶接電流とアーク電圧の関係表1 SF-1溶接電流範囲 DC(+)[使用機器] 溶接機 Panasonic YD-350GR3 ワイヤ送給装置 Panasonic YW-DG1 液化炭酸ガス 100%[使用材料] 溶接ワイヤ NSSW SF-1 φ1.2mm 母材 SS400 125×200 9t 2枚        25×220 6t 1枚溶接条件については,溶材メーカのカタログに溶接電流の使用範囲が記載されているので,この使用範囲内(表1)で溶接を行うことを前提とする。また,-27-下記に示すSF-1の溶接施工要点を守って溶接を行う。(1)シールドガス流量は20〜25ℓ/min(2)チップ・母材間距離は20〜30mm図3は下向き溶接時のアーク電圧適正範囲を,溶材メーカのデータ3)を基にし,ビード外観,アークの安定性,溶込み深さ等から総合的に判定したものである。立向き上進溶接のように,溶接金属が垂れ下がる溶接姿勢の場合には,同一電流下でアーク電圧を下向き溶接より低く(アーク長を短く)することで溶融池の制御が容易になる。以上のことを考慮した立向き上進溶接での,溶接電流に対するアーク電圧の適正値は図4の斜線部になる。本溶接は手動溶接で行う。その際,設定した溶接条件の変動が出来るだけ少なくなるように作業者と別に電流値と電圧値の監視役を配置した。3. 使用機器・使用材料・固定ジグ4. 溶接条件の設定

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