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デッサンの実習風景神奈川県に縁のある人に「二俣川といえば?」と問うてみると、その答えの多くは「運転免許試験場」となるでしょう。12月某日、本誌編集事務局はその二俣川を訪れました。本誌では、全国の職業訓練施設のデザイン系学科からデザイン画をご応募いただき、その中の最優秀作品を翌年の表紙デザインとして採用しています。平成28年の表紙を飾るのは神奈川県立産業技術短期大学校 産業デザイン科2年生の井口まりんさんの作品です。本誌編集事務局は、運転免許試験場の隣に位置する同校を訪問し、授賞式と受賞者インタビューを行いましたので報告します。同校は、新しい時代に柔軟に対応できる実践技術者の育成を教育目標に掲げ、県立の短期大学校として平成7年に設立されました。「生産技術科」「制御技術科」「電子技術科」「産業デザイン科」「情報技術科」の5学科があり、平成27年3月卒業生では全体で97.9%の高い就職実績を残されています。産業デザイン科では「グラフィックデザイン」「プロダクトデザイン」「スペースデザイン」の3つの分野について、それぞれのデザイン技術を身につけることを目標としています。しなやかな感性と美的感-48-覚を持ち、現代社会に活用される製品を生み出すことのできる技能・技術を学ぶことができます。訪問した時間帯では、1年生がデッサンの実習中で、2年生は卒業制作に取り組んでいました。1年生が集中力を高めながら、真剣な眼差しでスポーツシューズのデッサンをしている一方で、2年生は思い思いの課題に取り組む中、自分のテーマについて楽しそうに語ってくれた姿が対照的であったことが強く印象に残りました。今回、同校からは最優秀賞をはじめとして佳作が2作品の合計3作品が入賞されました。応接室で受賞者のみなさんをご紹介いただいた後、ささやかな授賞式を行い、受賞インタビューに答えていただきました。ここでは最優秀賞を受賞された井口さんのインタビューをご紹介します。緊張しながらも一生懸命にお話しいただきました。1. はじめに2. 神奈川県立産業技術短期大学校  産業デザイン科3. 受賞インタビュー表紙デザイン最優秀賞受賞インタビュー「技能と技術」誌 編集事務局平成28年用「技能と技術」誌

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