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フリーアクセスフロアの配線施工実習当科ブログ:日々是好日○試験科目は、数学Ⅰ(60分)の試験と面接試験を課すこととし、全ての日程で内容とレベルを合せること○専門課程以上に社会人に対する門戸を広げる観点から、高等学校等の調査書は、評価対象外とすること※この中で、入試の科目に数学Ⅰを採用しているが、この事柄の決定時には、応用課程への進学に係る結論が得られていなかった。このため、入校者のレベルの整合性を担保するため、試験科目を決定している。平成24年度に応募を開始し、入校試験を行った。この年の受験者は17名であり、11名の合格を出して10名の入校生を迎えている。初年度は、全員が男子学生である。また、1名を除いては、京都校から半径30km圏内からの応募者、合格者であった。また、圏外からの学生も近畿北部での就業を志向しており、開設にあたって立てたポリシーに則った形でのスタートを切ることができた。訓練が始まった当初、何もないフロアに座り込んでの講義が始まった。フロアには、ネットワークケーブルも電源コンセントも無い。有るのは、LANの幹線と配電盤から無造作に置かれたハーネス配線である。学生たちは、唖然としていた。それはそうだろう。新科:情報通信サービス科と聞けば、綺麗に並んだデスクに整然と配置されたコンピュータ本体にモニタ・キーボードを想像し、提示モニタやプロジェクタ等を駆使した最先端の教室を思い浮かべていたかもしれない。しかし、そこには何もなかった。先生が学生に声を掛ける。「よっし、皆でこれから学んでいく環境を作るぞ!」この一言から、新科:情報通信サービス科の訓練がスタートを切ったのである。ネットワークケーブルは、こうやって作る。LANはこうやって構築する。フロアはこうやって-30-構成して、電気配線はこのように…と、見よう見まねでまずは体験する。講釈より実践。不都合は後日修正。不具合が発生しないように作業を学ぶのも一法。不具合が発生したら、それを正すのも一法である。その後、購入された什器や機器等を必要に応じて倉庫まで取りに行き、梱包を解いて組み立てる。パソコンと言えば、部品が配布されるだけで、組み立てなければならない。組み上がった!と電源を投入してもただただ文字が出るだけ。CD&DVDからOSやソフトウェアをインストールし、ライセンスを導入して何とか動く状態にする。先生は言う。マニュアルを作れ!自分たちの作業を記録に残せ。これがカメラだ!これがビデオだ!と色々と機器を出して使い方を口頭説明する。そし10. 始まった新たな訓練

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