4/2015
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ガープラグ内部のネオン管が点灯する① 分電盤のメインブレーカを開放する② 検電器またはメガーの電圧測定機能を使い、回路の無電圧を確認する③ 絶縁不良の設定者は、任意のコンセントにメガープラグを差し込む④ 絶縁抵抗測定実施者は、分電盤にて電線路-大地間の絶縁測定(レンジ125V)を行う※このとき、被測定回路に試験電圧が加わっているときはメ⑤ 絶縁不良の分岐回路を発見したら、メガープラグを抜いて再度測定し、機器の絶縁不良か線路側の絶縁不良かを確認する⑥ 次の訓練生と交代し、③以降を繰り返す(④※の機能により、指導員はメガープラグ設置個所でも測定の状況が確認できる)⃝ 接地極付のコンセント設備であれば、使用する場所を選ばずに使用できる。⃝ テスタでは測定不可能な抵抗であり、メガーでのみ測定が可能であるため、テスタとメガーの測定方法の違いが理解できる。⃝ プラグ内にすべて組み込んであり、小型化している。⃝ 測定中(試験電圧印加中)にはプラグ内のネオン管が点灯するため、遠隔にてメガーの使用状況が把握できる。⃝ 誤って通電中にメガープラグをコンセントに挿入しても安全上問題ない。⃝ 取扱いが容易なため、誰でも絶縁不良設定が可能である。⃝ 電線路-大地間のほか、線路間用にも対応可能である。⃝ 200V回路用にも応用できる。⃝ 壊れたパイロットランプを活用できる。⃝ 材料が安価で、入手が容易である。-35-ポリテクセンター関東において、【能力開発セミナー「電気保全の実務」】を担当している指導員にメガープラグを使用してもらい感想を聞いた。『今までは、メガーの測定対象として良いものがなかったが、実習場でも教室でも場所を選ばず使用できるため、アビリティ訓練はもとより能力開発セミナーでも十分に活用できた。既知の不良箇所ではないので、受講生も実習を楽しんでいる様子だった。また、プラグの中にすべてが収められているため、持ち運びにも便利な上、破損の心配が少ない点も評価できる。』とのことだった。とにかく簡単に製作でき、誰でも使えるというのがメガープラグの売りである。ゴミ箱行きになりかけていたパイロットランプを救い出し、接地極付差込プラグを組み合わせて試していただきたい。実際に使用してみると、その効果が実感できるだろう。このメガープラグが今後、広く職業訓練の現場に普及し、活用されることを期待している。4. 使用方法5. メガープラグの特徴(まとめ)6. おわりに

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