2/2015
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図1 インターンシップカリキュラム例討する内容とした.課題に対する情報収集をし,ヒアリングやディスカッションを重ね,仮説を立て,資料にまとめて最終日に発表をするというものである.発表にあたって,発表のスケジュール計画・事前説明・段取りの実行など業務に必要な準備をすべて学生が行うこととした.本インターンシップでは,次の3つの項目を設定している.チームによる企画業務の体験において,ビジネスで求められる次の3つの力を活用する.①主体的に考えまとめる力(考える)②目標に向かってチームで仕事を進める力(行動する)③調査結果をまとめ他者にわかりやすく伝える力(発表する).経験からの学習を通じ,職業人としての基本的姿勢を習得する.受け入れ側としては地域への貢献や若者の就職意欲の向上などが考えられるが,あわせて求職者支援-35-制度の広報の効果も期待できる.また,求職者支援訓練の実施機関の受講者募集についての課題へのヒントを得られる魅力がある.介護業界は人材確保や育成,労務管理の改善などの課題がある.当センターも(公財)介護労働安定センター島根支部の「介護労働懇談会」に参加して,意見交換を行っているが,「介護人材確保」「離職防止や定着促進」は重要な検討課題となっている.島根県において求職者支援訓練は,四半期ごとに認定申請を行いコース設定しており,年間を通じて介護人材育成のコースを設定している.この訓練の応募状況は平成24年度は60%であったのに対し平成25年度は43%にまで落ち込んだ.景気が回復して他の業界の求人も多くでるようになり,介護業界を希望する人が相対的に減少したことなどが,その要因と考えられる.介護業界の人材不足は依然として続いており,人材の需給バランスを改善するために若者目線による業界や職業訓練の魅力を発信するというテーマをインターンシップで設定することとした.主な検討内容は次のとおりとした.①介護業界の問題点や課題を押さえた上で魅力に②介護業界を知らない未経験者を対象にどこが魅③訓練を提供する側がどんな点を配慮してアピールする必要があるかなど,介護関係の実際のコースの案内などの情報収集をし,良い事例などをまとめる.④広報チャネルについて検討し,期待される効果5.1  参加学生への説明内容求職者支援制度とは,雇用保険を受給できない求職者の方が,職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を目指すための制度で,受講料無料の職業訓練である求職者支援訓練が提供される.この職業訓練は,雇用保険を受給できない求職者の方などをついて発表を行う.力かをわかるように発表してもらう.や使用方法の提案を行う.4. 本インターンシップを行う背景5. インターンシップの実施概要

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