2/2015
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島根県における求職者支援訓練の実践コースでは,介護系・医療事務系・情報系・その他の分野で構成されている.とりわけ介護系のコースの認定枠(介護や情報などの分野ごとの募集定員枠)が多く設定されており,人材不足の状況改善に努力しているところである.介護業界のイメージや労働条件の改善も必要であるが,求職者支援訓練では介護業界の仕事を経験したことがない方向けのコースを設定していることから,広報の着眼点や手法などのヒントを得て,実施機関が行う広報活動の参考とするため,若者目線で魅力を発見するプロジェクトに取り組むこととした.プロジェクトはしまね学生インターンシップ(夏期)(以下,「夏季学生インターンシップ」という)夏季学生インターンシップ受け入れにより行うこととし,学生5名をジョブカフェしまね(公益財団法人ふるさと島根定住財団)を通して募集を行うこととした.島根職業訓練支援センター(所長 尾中宏明)では平成25年度夏季学生インターンシップに続いて,2回目の夏季学生インターンシップ受け入れとなる.平成25年度に実施したインターンシップでは求職者支援訓練の基礎コースと実践コースの2チームに分かれてコース企画に取り組み,提案内容は平成26年度に実施する新設コース「プログラミング実践-34-科」(学校法人斐川コア学園)や従来からの実施コースである「オフィストレーナー科」(有限会社くりっく)の実施に活用している.インターンシップは全体で5日間の計画とした.初日:オリエンテーション,制度理解,事前調査2日目:調査仮説設定,ヒアリング内容の検討,目標の共有化3日目:ヒアリングの実施,情報交換,中間報告4日目:資料作成,まとめ,発表会企画,決裁5日目:発表資料準備,会場設営,発表詳細はインターンシップカリキュラム(図1)参照限られた時間の中で効果的な分業を進めて,介護の仕事や職業訓練の魅力を発見し,これから新たに介護の仕事を目指す人への広報や説明をどうするのかなどについて,検討を行うものである.参加学生は島根大学2名,北九州市立大学1名,香川大学1名,下関市立大学1名の計5名であった.インターンシップのカリキュラムは介護業界の人材不足の状況に対応するためどのような対策をするのか等の課題を提示し,参加者が主体的に調査,検1. はじめに2. インターンシップの進め方3. インターンシップのカリキュラム斎藤 理佳大天 健一―学生インターンシップによるプロジェクト発表―島根職業訓練支援センター 求職者支援課 安藤 慎太郎介護の仕事・職業訓練の魅力発見

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