2/2015
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図16 表計算ソフト住所(データからフォーム)図17 演習風景②1日目 1と初歩編と入力する(1初歩編となる).③2日目 「1初歩編」を開き,作業を終了すると,「2初歩編」と名前を付けて保存する.・文書作成ソフトの場合は,文字カウント(入力文字数)の記入 (文字カウント数は,文書作成ソフト画面のタスクバーの左下にページ数 文字数000と表記されている.)・表計算ソフトの場合は,表組み横の数字を読み,何番まで入力出来たか,を確認する.・カウント表に入力文字カウント数を記入する.・表計算ソフトの場合は進行作業番号を記入する.(1)訓練生の感想(良かったこと,改善点)・全くパソコンに縁がなかった生徒から初歩編のK+Aで,「か」の文字が出てくることを知ることができた.・名前NARATAROU 奈良太郎と誰よりも一番よく知っている自分の名前のアルファベットにフリガナをつけることができてよかった.・自分の名前と住所の入力訓練(図16)によって名前と住所が入力でるようになった.・ローマ字入力に不安を感じている訓練生からは,価格(かかく)のような重複文字でも,キーボードの位置を把握でき,入力できるようになった.との感想を頂いた.-26-・ローマ字入力では,入力を間違えると変換されないため,自分の入力が正確に行われているかが良くわかる.(2)別の指導者が実施したときの感想従来はローマ字表を渡され文字入力していたが,本ツールは,画面上で作業を進めることができるので,作業性が向上した上に,指導もしやすく,確認作業もしやすい.(1)本教材利用の可能性本教材は,当校販売実務科に入学する18歳以上の知的障害を持つ訓練生に向けて開発したものです.しかし,本ツールの開発及び実施を通して,訓練生だけではなく,キーボード操作をこれから始める,もしくは始めたばかりの一般の園児や学童等にも利用の可能性があるのでないかと考えられます.紙上で50音のローマ字を覚えることは,大変です.しかし,その作業を如何に楽しくかつ無理なく行えるよう工夫することによって別の作業を考える,行える意欲も出てくるのではないかと思います.(2)今後の改善点現在アルファベット入力赤坂(AKASAKA)において,集中力を高める訓練として,解答との照合作業を実施しています.その際,入力し4. 教材の使用結果5. まとめと今後の展望

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