2/2015
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表2 実施内容の一部変更写真1 支援機器設置のイメージ支援機器・ソフトについては,対象者の障害状況から画面読み上げソフト・拡大読書器・点字ディスプレイを整備し,訓練を実施した.点字ディスプレイについては当初の計画では事業所において整備する支援機器に含まれていなかったが,訓練で試験的に使用したところ,作業が効率的に行えることが確認できたため,使用機器として後から加えている.新しい支援機器を整備したことから,表2の通り実施内容に点字ディスプレイに関する訓練を追記し,訓練カリキュラムを一部変更して訓練を実施した.支援機器を設置する場合には,ある程度の机の幅が必要とされる.写真1は支援機器設置のイメージであり,机は縦80cm,横120cmとなっている.写真1の左側に設置されている支援機器が拡大読書-18-器,キーボード手前に設置されている青い機器が点字ディスプレイ,画面読み上げソフトはパソコン内にインストールされている.画面読み上げソフトを使用すると音が出るため,基本的にはイヤホンを付けて作業をすることとなる.支援機器・ソフトの整備後,訓練カリキュラムに沿って訓練を実施していく中で,訓練期間の半分にあたる3ヶ月が経過した時点で,事業所を訪問し中間報告を行った.8.1  プレゼンテーション対象者が事業所(本社)において,プレゼンテーションソフトを活用してプレゼンテーションを行った.内容としては,訓練内容・障害状況・障害に対する配慮事項とした.この時,地域センターの障害者職業カウンセラーが同席して対象者の状況を把握すると共に,事業所(本社)に対して今後の地域センターとしての役割やジョブコーチ支援制度について説明を行った.なお,点字ディスプレイの整備については,当初の計画にはなかったものの,プレゼンテーション場面において当該機器を利用することのメリットを説明し,職場復帰後に整備する支援機器の一つとして検討することになり,職場復帰後には実際に整備されている.7. 支援機器・ソフトの選定8. 事業所(本社)への中間報告8.2  事業所課題について事業所に訓練の後半で実施する課題を確認したところ,文書作成ソフト(Word)と表計算ソフトの応用(Excel VBA)までの要望が出されたため,表3の通り実施内

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