1/2015
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写真5 表彰式(初代チャンピオン発表)写真4 初代JAPAN e SKILL CHAMPION-14-技能と技術 1/2015題の一部にHEMS対応機器,EV充電コンセント等を採用し,LANをはじめとした情報通信弱電回路を構成し,近年のお客様ニーズに対応した課題としたことで,本大会に参加・見学した電技術者等に対して有意義な情報発信をすることができた。ひいては電気技術者の資質の向上を図ることができた。・経済産業省からは, 「電気を取り巻く状況が変化している中,深い知識や経験を持っている電気技術者が電気保安の確保をリードしていくことが重要となっている。優秀な電気工事士が活躍していくためには,電気工事業界の魅力を一層高める環境整備や周知活動が重要であり,本大会が始まったことはまさに適宜にかなったものであり,経済産業省として応援していく」 という高い評価をいただいた。・熟練技術者(ものづくり技術者)の技術伝承によって,「ものづくり日本」の基盤を支えていることは言うまでもないが,電気工事技術のスペシャリストである技術者たちが,この第1回となる全国規模の技術の大会に参加・見学することで,自負心を高揚させることにつながった。 全日電工連では,今回の第1回大会開催に合わせて電気工事スペシャリストの栄誉ある称号として「JAPANeSKILLCHAMPION」を制定し,最優秀者に贈った(写真4)。 こういった取り組みが継続していくことで,電気工事士としての地位や認知の向上を図ることができ,本稿掲題でもある若者たちに“なりたい職業”,“魅力ある業界”としてとらえてもらう契機となり得ると確信することができた。・課題としては,電気系教育訓練機関関係の方の見学が少なかったのは否めない点であり,次回大会(平成28年11月予定)では,技能競技において「学生の部」を設けることや,課外授業として参加しやすい平日開催・大会への見学支援(例:バスの送迎支援など)等を検討し,より多くの若者たちに本大会に関わってもらい,前述の“契機”となり得る機会を創出していくことがあげられる。

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