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<企業概要><訓練概要>5.1 制度の活用に取り組んだ目的3.訓練生(非正規労働者)の課題とは4.有期実習型訓練に取り組んだ実践事例5.事例1「株式会社白王」によって,課題解決が図られたという評価を受けている。 これまでの取り組みで把握した,雇用型訓練を受講した訓練生(非正規労働者)の悩みや課題は次のような点である。なお,詳細については,前号を参照していただきたい。(悩み) ① 自分の能力 ② スキルアップへの意欲 ③ 人材育成への不信感(課題とその対応)・従業員個々に,自らを知ることができる仕組みづくり・会社側が求める職務遂行能力と仕事のレベル(“できる”目標の見える化)・不足している職務遂行能力の見える化・人材育成プログラムの具体化と見える化・仕事の評価方法とその仕組みづくり・人材育成の評価方法とその仕組みづくり・指導者としての役割を担う者のスキルアップ これらの悩み,課題に応えるためにジョブ・カード様式に記入し,登録キャリア・コンサルタントによるアドバイスを受けて様式に整理し,訓練受講による大きな成果が得られたという評価を受けている。 ジョブ・カード制度を実際に活用してみると,採用時,人材育成時,正社員登用時,新入社員の教育訓練などその範囲は広く,生涯職業能力開発体系にある職業能力の「見える化」,育成目標とそのスキルの「見える化」,会社の人材は人財であるという意識,人材の育成に対する積極的な意識など「見える化」によって,一部の社員の教育訓練でスタートしたが,結果的に社員全員の学ぶ意識の醸成にもつながり,仕事への自主性の向上も図れた結果,業務技能と技術 4/2014の効率化とコストダウンなどに影響を与え,最終的には業績にも影響を与えたのではないかと思われる。 以下に,株式会社白王および,ひまわり歯科の取り組み事例を報告する。 当社は,昭和45年9月に設立したクリーニング業およびコンサルタント業,不動産賃貸業,たばこ販売を事業内容とする会社です。 店舗数は,直営店が42店舗,フランチャイズ店が7店舗,外商部1となっています。 従業員数は320人で,このうち,9割近くはパート社員で占められています。特に,当社のみならず,クリーニング業では,女性の方の果たす役割が大きいので,貴重な戦力として欠かせません。 こうした状況のもと,広島商工会議所の広島県地域ジョブ・カードセンターの訓練コーディネーターの方から,「ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用して人材を育成してはどうか」との提案がありました。検討した結果,パート社員として勤務している方のうち,子育て終了者の正社員化を図り,今後の業務改革を推進することにしました。 そこで,①専任化した業務を誰もが担えるピンチ■所在地:広島県呉市■業 種:クリーニング業,コンサルタント業,    不動産賃貸業,たばこ販売■資本金:1,000万円■従業員数:320人■URL:http://www.hakuoh.com/kaisha.html■コース名:総務コース,営業コース■職 種:総務事務,店舗業務■訓練生数:5人(終了後に2人を正社員採用)■期 間:平成24年1~4月(総務コース)     平成24年1~7月(営業コース)■種 別:有期実習型訓練(キャリア・アップ型)-42-

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