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図1 第1回電気工事技能競技全国大会案内ポスター技能と技術 4/20141.はじめに2.電気工事業界の現状と課題 全日本電気工事業工業組合連合会(以下,全日電工連と称す)は,全国47都道府県の電気工事(業)工業組合を会員とする連合会組織となっており(経済産業省認可および建設業法第27条の37による届出),会員である各電気工事(業)工業組合では,電気工事業を営む中小企業が所属しており全国では36,147社(平成26年7月1日現在)である。 全日電工連では,所属企業の資質の向上,経営の安定,新技術の研修,福利厚生事業などの事業はもとより,「電気保安の確保」を大義として,電気工-34-⑴ 産業・業種の特徴 東日本大震災等の影響によって平成23・24年の夏は全国的に電力需給が逼迫し,政府からの電力需要対策を受けて節電・省エネ推進活動が全国各地で実施された。この経験を通じ,電気は時代が変わっても暮らしの中で欠くことができない社会インフラであると改めて認識されたのは周知のとおりである。電気工事業では,この生活や産業社会に必要不可欠な電気エネルギーを供給するための設備の新設工事事の品質向上,業界の存在意義の向上に向けて,法的な整備の要請や多くの事業を展開している。 近年,われわれ電気工事業も含む建設業では,人材不足・後継者不足が社会的な問題として叫ばれているが,電気工事業界もご多分に漏れず慢性的な人材不足と高齢化が進む業種の1つであり,組合に所属する中小企業にとっては深刻な問題となっている。このようなことから,全日電工連では,次代を担う若い世代に対して業界の理解促進を目指して「電気工事技能競技全国大会」と「電気系教育・訓練機関の学生との交流事業」を企画した。 本号では,「若者に魅力ある電気工事業の理解促進事業 ①」と題し,電気工事業界の現状と課題について要約し,2つの事業の実施に当たっての詳細について述べたいと思う。(実施後の結果報告等については,次号(通巻第279号(1/2015))を予定しています。)全日本電気工事業工業組合連合会若者に魅力ある電気工事業の理解促進事業①-第1回電気工事技能競技全国大会の開催および電気系教育・訓練機関の学生との交流事業について-

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