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なし,シャフト用ボルトを本締めする。不良のとき,シャフトホルダの穴位置と穴間隔を調べる。⑼ ボールねじハウジング用ボルトを本締め後,倒立させるとき,上板が滑らかに下降すれば良好とし,不良のとき,シムを挟んで調整する。⑽ リニアブッシュハウジング用ボルトを本締めし,上板を軽く押し引きするとき,ボールねじが滑らかに回転すれば良好とし,不良のとき,シムを挟んで調整する。 なお,組み立ての⑻,⑼,⑽において寸法不良や調整不能の場合,再製作になる。⑾ モータ取付金具にモータを取り付け,モータ軸にカップリングを取り付ける。⑿ シャフトホルダAにモータ取付金具をボルト締めし,カップリングを各軸と本締めする。カップリングが指先でつまんで軽く回れば良好とみなす。⒀ 使用するボルトは,鋼製六角穴付きボルトとし,部品はアルミ製のためねじ込深さが1種ナットの高さの2倍程度になるボルト長さを使用する。⒁ ボルトと部品が接触する面には,丸座金やウェーブワッシャを使用し,部品のキズ防止を図る。 ⒂ モータ側はCCW,その反対側はCWとし,各側にリミット用センサ各1個と機械原点用センサをCCW側に取り付ける。 組み上がった機械が設計で決められた通りの機能・性能を持っているか,実際に動かして確認する工程が検査になる。検査に合格して初めて機械が完成したことになる。 本実習では,目視外観検査,静的精度検査,および,動的精度検査を行う。⑴ 目視外観検査は,①キズ・打痕がないか ②面取りは指示の通りか ③分解・組み立てが容易か ④ガタつきがないか ⑤滑らかに回転するか とする。⑵ 静的精度検査は,①駆動テーブルのCW側,中央部,CCW側でベース底面と上板の平行度 ②CCW端からCW端までの上板の真直度 とする。⑶ 動的精度検査は,①機械原点の繰り返し精度 ②機械原点駆動後の指定ポジションの繰り返し精度 とする。いずれも,ダイヤルインジ類とハイトゲージを使用して測定する。 静的精度検査では駆動テーブルを移動させるため,専用コントローラSG8030J,モータドライバCMD2120P(ともにオリエンタルモータ㈱製)で構成するモータコントローラをスイッチで操作する。また,動的精度検査では決められた動作を繰り返し行うため,モータコントローラに接続してプログラム駆動させるPIC装置(PIC「16F84」使用)を使用する。図8にモータコントローラとPIC装置を示す。 平成25年度は2年生22名をグループ人数4~5名の5グループとした。学生の技術・技能の習熟度を考慮し,グループ力を均一化するよう編成した。3.5完成品検査のポイントシャフトホルダBボールねじシャフトCW側センサドグCWリミット機械原点センサCCWリミットセンサ図7 組み立ての途中技能と技術 2/2014シャフトホルダA上板ベアリングカバーCCW側図8 モータコントローラとPIC装置-32-4.訓練の実施

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