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大切にするひと。なによりも「ものづくり」に誇りをもって取り組めるひと。そういう人材を育てるのが大学の使命である。 アメリカの哲学者であり優れた教育者でもあったWilliam Arthur Wardは次のような言葉を残している。The mediocre teacher tells. The good teacher explains.The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires. 大学の教員は学生の「ものづくり」の心に火をつける偉大なる教師(great teacher)を目指さなければならない。大学人として,常に心掛けている言葉である。まさに「教育は国家百年の計」なのである。むらかみ まさと略歴1955年 岩手県盛岡市出身。1970年 盛岡第一高等学校入学 在学中サンフランシスコに1年間AFS留学。1979年 東京大学工学部金属材料学科を卒業。 1984年 同大学院博士課程修了,新日本製鉄株式会社入社。第一技術研究所で,超伝導と形状記憶合金の研究に携わる。その後,超電導工学研究所の研究室長,部長。名古屋大学,岩手大学等の客員教授を歴任。2003年4月 芝浦工業大学工学部材料工学科教授に就任。2008年4月より副学長, 2012年4月 芝浦工業大学 学長に就任。 世界ではじめて超伝導による人間浮上に成功,日経BP賞,1991World Congress Superconductivity Award of Excellenceなどを受賞,また,世界最強のバルク超伝導磁石の開発にも成功し,Natureに論文が掲載されている。超伝導分野では,論文の引用件数が世界のトップテンに入ったことがある。 著書には,海鳴社から出版している数学のなるほどシリーズをはじめとして,専門書は20冊を超える。「超伝導の謎を解く」(C&R研究所)などの一般向け啓蒙書や,「もののしくみ大図鑑」(世界文化社)などの監修も行っている。NHKの教育テレビの「エレメントハンター」では企画づくりから参加し,科学監修も勤めた。日本金属学会,応用物理学会,日本磁気学会 等に所属。-5-この人のことば

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