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表2 学生アンケート((授業前)2011年10月7日,(授業後)2012年2月24日)問1就職活動に向けて意欲的に取り組めそうである。問2興味のある企業を選んで,実際にエントリーしてみるつもりである。問3人気企業だけでなく,採用される可能性がありそうな企業も応募先の候補にいれ問4エントリーシートや履歴書の書き方のポイントが理解できている。問5エントリーシートや履歴書の定番的な項目について,自分がどのようなことを書問6エントリーシートや履歴書の定番的な項目について,実際に書くことができると問7志望企業や業界についての調べ方を理解し,応募の際には,面接で聞かれても困問8自分が企業を選ぶ際に重視していることを把握できている。問9自分のやりたいことや強みを理解し,それを具体的にアピールできる。問10応募企業ごとに企業が求めている人材と自分の強みとの一致点を検討し,それをるつもりだ。くかだいたいイメージできている。思う。らない程度の情報をもって臨むことができると思う。アピールすることができるような気がする。技能と技術 1/20144〜問6は応募書類の書き方の理解や習得を問う項目,問7〜問10は企業理解,自己理解,自己アピールの理解や習得を問う項目で,応募書類を書いたり面接を受けるうえで基礎となる項目である。現在の自分の状態について,5(かなりあてはまる)〜1(あてはまらない)の5段階で評定を求めた。対象者は,3年生(応用課程1年)の建築施工システム技術科24名,生産機械システム技術科28名,生産電子情報システム技術科21名である。 表から,すべての項目で授業後は授業前に比べて評定平均が大きいことがわかる。 問1〜問3の意欲については変化率が小さいが,評定平均は授業前,授業後とも問4以降のどの質問項目よりも大きく,4点(あてはまる)前後である。このことから,授業の前後で変わらずに就職活動に取り組む意欲的があるものと推察される。 問4〜問6の応募書類の書き方については,変化率が他の項目に比べて際立って大きい。履歴書やジョブカードの作成を繰り返し経験させたこと,授業後のアンケートが応募書類の作成に取り掛かる時期だったことなどが関係している可能性がある。ただし,評定平均は授業後でも3点台(どちらともいえない)である。今後も履歴書の添削など,個別指導を行う必要があると思う。質問項目-42- 問7〜問10の自己理解や仕事理解,自己アピールについては,変化率が一割以上大きくなっているものの,評定平均は授業の前後で3点台(どちらともいえない)である。自己理解を深めるには,じっくりと1人ひとりの話を聴き,強みを引き出す丁寧な個別支援が必要だと思う。また企業研究では,日頃から新聞を読むなど社会の動向に目を向けたり,インターンシップやOB訪問など生の情報に触れる機会を多く持てるよう指導する必要があると思う。 3年生を対象とした「生涯職業能力開発体系論」の授業について,筆者らが実施した就職活動支援の部分の内容を報告した。 授業の前後で就職意欲があるか,応募書類の作成,や自己理解,企業理解,自己アピールを理解,習得できたと感じているかについて,アンケート調査を実施した。その結果,授業後に行った学生アンケートの評定平均は,すべての質問項目で授業前よりも大きかった。しかし,就職意欲以外の知識の理解やスキルの習得については,授業後も「どちらともいえない」と評定された(平均値)。  書類作成や面接に自信をもって臨めるように,今評定平均授業前3.693.984.012.382.572.572.893.373.103.07変化率(%)7.97.8授業後3.984.294.184.23.2436.13.4132.73.2928.03.3515.93.733.5910.715.83.4111.14.おわりに

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