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6.3 インターンシップから得たヒント6.4 今後の活用についてインターンシップ自己評価表当初評価-17-② 基礎コースに社会人基礎力といった基本的なスキル習得をする短期コースを設定し,その後,実践的な内容を習得する③ 実践コースでは可能な限りビジネスパーソンが講師として参画し,人材を見極める場としても活用する④ 中小企業では広範囲の仕事に対応していくことが求められる。社内SEに必要なスキル習得により,業種を問わない就職活動が可能となる 具体的な企画コースは基礎コースの企画書・報告書、実践コースの企画書・報告書のとおりである。 インターンシップではパソコンによる情報収集や資料作成を短時間に行う内容であったが,参加者全員が分業してパソコンを活用した業務を行っていた。こうした状況を鑑みると少なくとも大学を卒業した学生のパソコンの基礎的スキル習得を目指す職業訓練へのニーズは乏しいと考えられる。 むしろ,ビジネス上の問題や課題解決について,パソコンを活用していかに解決するかや,実際の情報をいかに伝わるように短時間で上手くまとめられるかといった実践的な内容を含むコース設定が必要かもしれない。 地元の観光を題材にすることは,地域の良さに気づくことにもなる。観光は年齢を問わず共通の話題として,受け入れられやすいメリットも考えられる。 島根県は出雲大社や宍道湖,玉造温泉,石見銀山,隠岐など多数の観光資源を有しており,扱うテーマ           参加学生初日の自己評価と最終日のレベルの自己評価の平均値を比較参加者の自己評価の変化(実施前と実施後)も豊富である。求職者支援訓練で職業人講話などでこうした題材を紹介,その魅力を知らない人にどうアピールするか,不足するデータや資料をどう補うかといった内容をチームで検討し,まとめて発表するなどすることで,パソコンの活用力を高めるコースなどが考えられるであろう。 また,実践コースチームが提案している企業人と連携し,職業人講師による,より実践的な内容を学習するカリキュラムも検討できるであろう。 この場合,業界へのこだわりよりも習得できるスキルに注目したコース設定・受講者募集をしていくことも考えられるであろう。  参加学生には参加初日時点とインターンシップ終了時点での自己評価として,①主体的にまとめる力,②目標に向かってチームで仕事を進める力,③調査結果をまとめ他者にわかりやすく伝える力,の3項目について5段階で評価をし,数値の平均値を算出した。 (参加者の声 抜粋 原文のまま)・仕事内容だけでなく,仕事を通して自分自身の適性や長所・反省点,やりたいことなどが具体的に分かることができ,その点においてもインターンシップ参加の意味は深いものであったと感じた。・とにかく初めて体験することが多く働くということについて,新たな考え方を持つことができたので,とても貴重な体験になったと感じる。自分自身の成長につながったようにも思います。・主体的に考え,まとめることはこれまでもしてきたが,チームで仕事を進める経験はあまりなく今参加者平均事後評価ポイント差+1.25①主体的にまとめる力+1.38②目標に向かってチームで仕事を進める力③調査結果をまとめ他者に分かりやすく伝える力+1.13                     評価は数値1(低い)~数値5(高い)で記入4.13 3.88 3.38 2.88 2.50 2.25 訓練科,訓練コースの運営における取り組み27.参加した学生の自己評価と声

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