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4.フライス盤職種 早くから第7回大会の課題を練習しておき,来年度実施される第8回大会の課題でどのような課題が提示されても即時対応可能な技術を備えておくことが1番大切である。そのためにも来年の選手には快適に加工できるようにするため,作業台への迅速な工具展開と持ち込み忘れなどを防ぐために刃物・測定具・工具などをすべて収納できるケースを製作する。なお,このケースは工具台の上にそのまま置きケースを開けばそのまま作業準備が完了できるようある程度の小型化,かつ出来得る限りの大容量を目指す。同時に旋盤本体上面に工具を置く台も製作する。これは主に測定具などを置く台として,また図面を見やすくできるよう工夫する。技術的な問題とは別に,滋賀県は南に位置している故の問題として,大会は8月上旬に行われるためとても暑い気候である。第7回大会当時は若干熱射病になりかけるほど暑かった。暑さ対策と体力をつけることは結果的に良い部品を完成させることに繋がるものであると思われる。 今大会は前大会とほぼ同様の課題であったのにもかかわらず,完成にはこぎつけたものの入賞することができなかった。今後は第8回大会の出場選手にこれまで行ってきたことを伝えていきたい。練習を積み重ねていき,是非とも第8回大会では旋盤職種で青森県勢初の1位を狙ってほしい。-26- フライス盤職種は旋盤職種と同様に,滋賀県立高等技術専門校米原校舎(テクノカレッジ米原)にて7月31日からの2日間競技に出場した。競技の出場に際し,高校時代には技能検定機械加工職種数値制御旋盤作業3級,機械保全職種機械系保全作業3級に合格し,本校ではその技能を生かし1年時機械加工普通旋盤作業3級に合格したことで,より技能を向上させたいという思いが強くなり今回の第7回若年者ものづくり大会に参加を決意するに至った。 本競技は図11に示す部品①,ならびに部品②の2種類の完成を目指しフライス盤にて加工する。材質SS400,45×55×65,35×55×65の直方体がそれぞれ加工材料として支給される。採点項目は組立状態(表面粗さ,組立隙間,組立段差,組立寸法,勾配はめ合わせ,摺動状態)などが30%程度,部品寸法精度が70%程度で採点される。競技時間は標準時間3時間(延長時間30分)の3時間30分で行われる。なお,図12に示す左右2種類の組立が要求され,組立図面には組立段差,組立スキマ,組立寸法がそれぞれ詳細に指示されており,厳しい精度が要求されている。3.5 第8回大会へ向けての対策3.6 出場選手の意見ならびに感想図10 旋盤職種競技課題完成品見本技能と技術 4/20134.1 フライス盤職種競技概要図11 フライス盤職種競技課題図面

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