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 競技本番前日の8月7日は14時から開会式が行われ,その後選手の座席を決める抽選会と1人ひとりの決意表明が行われた。パソコンの設置を各自で行い出力確認と印刷確認を行った。出力確認は各選手が持参したサンプル図面によるプロッタの印刷設定を行った。選手1人当たりの持ち時間は約20分で関係者が補助してもよく,また出力確認が未完了の場合はそのまま終了となる。競技本番である8月8日は8時30分に選手が集合してCADソフトの起動,8時40分から競技課題の説明,9時から競技員の指示に従い競技開始となった。当日の競技日程は表1のとおりである。 競技の様子を図3に示す。今大会で出題された課題は前項図2のレバーユニットの組立図から指定された①の部品を抜き出すという問題であった。例年は部品図を3方向から描く問題であったが今大会は2方向だけを描くという課題で傾向が少し異なっていた。結果は,普段どおりに練習の成果を発揮した選手集合CADソフトの起動課題説明競技①(90分)休憩競技②(60分)休憩競技③(60分)昼休み,昼食解答図印刷後片付け,以後解散図3 競技の様子-23-ものの入賞には至らなかった。主な原因として,青森代表としては初の参加であり,過去の傾向を掴みきれず対策が不十分だったこと,第6回大会までに出題された課題やプラント製図2級および3級の課題を用いて練習に取り組んできたが,例年と異なる傾向のため多少のとまどいと緊張が重なり,部品のイメージを満足に掴みきれなかったためであると考えられる。悔しい思いを胸に昼食後の解答図印刷に臨んだ。その様子を図4に示す。 今大会の結果を踏まえ第8回大会へ向けて2つの対策を行う。1点目はイメージの具現化である。実際に頭の中でイメージしたものが正しいものであるか確認するため,一例として図5⒜に示す三次元モデルを作成した。これにより二次元CADのみならず三次元CADを用いて組立図から部品図の読み取りを行いイメージする能力を身に付けることが可能となった。2点目は大会の形式に合わせた練習問題の作成である。プラント製図においては部品おのおのに照合番号や各部の説明が付記されており比較的部品を抜き取りやすくなっているが,大会では部品番号は抜き取る部品のみに付記しており形状把握が困難である。またプラント製図2級課題はA2サイズで構成されておりA3サイズで構成される競技大会とは大きく異なることから,プラント製図2級課題を参考として,競技の仕様に合わせたA3サイズにて構成される練習用課題図面を作成した。その一例となる課題図面を図5⒝に示す。2.3 競技日程および結果報告表1 競技本番の日程08:30 〜 08:4008:40 〜 09:0009:00 〜 10:3010:30 〜 10:4010:40 〜 11:4011:40 〜 11:5011:50 〜 12:5012:50 〜 13:3013:30 〜 14:0014:00 〜 14:302.4 第8回大会へ向けての対策図4 解答図印刷の様子ものづくり人材の育成に向けた取り組み2

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