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⑥動作メカニズム分析 穴ズレが発生する因子がどこにあるのか理解するために,治具の構造を理解する必要があると考えた。そのため,図37に示すような部品展開図,機能展開図を作成した。 図35の穴ズレが発生した原反のデータから読み取れるように,一度目,二度目の穴も同ピッチの直線で穿孔されているため,治具自体にズレの原因は見受けられない。よって,原反に穿孔する際の原反のセット時に穴ズレの原因があることがわかった。部品展開図と機能展開図から,原反の固定と位置決めが左手によって満たされていることがわかった。人はばらつくということから,穴のズレが発生しないような機構を目指すこととした。 しかし,現行の治具に対する改善を行うだけでは,同じ穴位置に二度パンチを打つという非効率的な作業を必要とする。そのため,今回はVE手法を用いて新たな治具の作成を行うことにした。-16-⑦VE手法による開発⑦-1 TT-HS法による新治具の開発 現行の治具の部品展開図と機能展開図をもとに,新たな具体的革新案を考案し,アイデアの体系化を行った。選択基準を A案:作業性重視 B案:コスト重視 C案:拡張性重視として3案の具体的革新案を選出した。また,それぞれの案について図38に示すようにラフスケッチを描き,検討を行った。図37 部品展開図と機能展開図技能と技術 4/2013図38 ラフスケッチによる検討図39 A案のモデル図40 B案のモデル

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