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10.主体的行動と成果の経験11.おわりに<参考文献>魅力ある職業訓練について3などの科目も必要となると考える。 厳しい時間のなかで,こうした科目を加えるのは難しいところだが,今後ますます必要になるのではないかと考える。 学生が目的と目標を意識して主体的に行動し,具体的に成果を確認することも就職活動につなげる有益な経験となっているようだ。 小平校では学生自治会がイベントを主体的に企画し,計画実行をする。 来校者のターゲッティングや集客につなげるプロモーション活動など,予算(自治会費)と時間をマネジメントする経験となっている。 学園祭では模擬店やフリーマーケットの募集・運営など企画等,出し物以外にも幅広い活動が求められる。 また,12月には地元でも定着したイベントとして知られるようになったウィンターイルミネーションを学生が自ら企画実施をしており,地元の新聞等にも掲載されている。 さらに,ものづくり体験教室では小学生以下の子どもを対象にして実施するものに,学生が自主的に参加している。参加者にわかるように教えるインストラクションについて経験することで,日常では得られない気づきが得られているようだ。 こうした主体的な経験を通じ成功を実感することも,学生が自信を持って行動していくためには欠か-23-⑴ 大天健一:「企業と人材「仕事のプロ」「経営のプロ」を目指す若手人材の育成を考える」,産労総合研究所,2005年9月⑵ 大天健一:技能と技術「企業の現場力を高める若手リーダー育成のための実践的能力開発の展開に向けて」,2005年6号⑶ 大天健一:「学習する組織」の一考察 職業能力開発報文誌 職業能力開発総合大学校能力開発研究センター,2006年⑷ 大天健一:技能と技術「ビジネスパーソンの思考・行動特性に着目した職業能力の開発」,2007年2号⑸ 伊東久美子・福良博史・大天健一・鈴木 寧々:就職支援プログラムの試行,職業能力開発総合大学校研究紀要 第26号⑹ 大天健一:学生への就職支援について,職業能力開発総合大学校研究紀要 第27号⑺ 大天健一:技能と技術「コンピテンシー採用に対応した就職支援の実践」,2012年4号⑻ 技能と技術「新卒採用ミスマッチ課題に対応する集団面談会の試行実施」,2013年1号⑼ 若手リーダー育成のためのコース開発調査研究事業報告書,生涯職業能力開発促進センター(平成16年度)⑽ シーナ・アイエンガー:『選択の科学』⑾ 伊丹敬之:『場の論理とマネジメント』せないものとなっているであろう。 平成24年度の生涯職業能力開発体系論では,多くのビジネスパーソンの協力を得て実施してきた。 仕事理解と面接対策では元日本電子の木村勝浩氏,グループディスカッション対策では株式会社 エムズ・ネット・スクエアの池田典子氏,ビジネスパーソンの考え方を学ぶではJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)の小平校OBの末永正行氏,湯浅顕彦氏,アズビル株式会社アズビル・アカデミーの馬場雅史氏,また,グループディスカッション等の実施支援では独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 東京職業訓練支援センターの狩野賢氏,持永久子氏,自己理解等では電子情報系の伊東久美子准教授の協力を得て実施したことを紹介し,この場を借りてお礼申し上げる。*上記は平成24年12月1日現在の所属写真5 ウィンターイルミネーション

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