2/2013
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行った。就社ではなく,就職をするという考え方をもつなど,仕事のとらえ方,考え方,着眼点についての考察も行った。 自己理解と仕事理解を前提に,面接対策を進めるが,面接の留意すべき点の解説と演習については仕事理解を担当した講師が引き続き行った。 企業の採用側の視点で仕事理解をし,自己理解との擦り合わせを試みることで,仕事理解がより深まると思料する。 個別支援で添削をしていると,型にはまった書き方やありふれたフレーズの使いまわしをするなど,伝えたいことが十分表現されていない場合が多く見受けられる。これは,参考例文などがついた市販の対策本などに大きな影響を受けていると考えられる。 そこで,エントリーシート・履歴書の何をアピー-19-ルするかを意識させるため,コンピテンシー面接を実演する自作のビデオを視聴したうえで,それぞれの提出目的や作成ポイントを一通り伝えたうえで,各項目での主張が一体的なメッセージとなって,仕事に取り組む姿勢や入社後のビジョンが伝わるような応募書類の作成を目指した。 具体的には,自己理解で得られた成果をもとにオリジナルワークシートを用意し,実際に文字化する演習を行った。 SPI試験に代表される適性試験は企業によって異なるため,一律に対策はできない。 しかし,適性検査は独特な問題も出題されることから,慣れることは必要である。 試験の種類や概要の解説,模擬試験の受験,問題解説会などを実施している。5.2.3 エントリーシート・履歴書対策について図2 自己理解ワークシート5.2.4 適性検査対策について図3 エントリーシート用ワークシート魅力ある職業訓練について3

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