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⑵ ジョブ・カード講習を実施し,受講要件を満たす指導員・職員15人が,ジョブ・カード講習修了者として厚生労働省に登録した。① ジョブ・カード制度の目的と仕組みを理解する。② ジョブ・カードを効果的に機能させる実務力を習得する。③ ジョブ・カードによるキャリア・コンサルティングで受講者の能力開発意識と就業意識を高める。④ ジョブ・カードを媒介として関連制度活用を促進する。⑶ 受講者に対するジョブ・カードキャリア・コンサルティングのポイントを具体的に提示した。  一例として,様式3へ記述するコメントを具体的に例示したものを提供し,ジョブ・カード交付に対する指導員等の不安を軽減するよう努めた。(フォローアップとして障害となる事柄を,丁寧に解消していく取り組みを行った。)⑷ 取り組みの概要≪ジョブ・カードを活用した個別相談≫・個別相談計画(計画的に個別相談を実施)⇒ひとり1時間程度の相談時間を確保。・訓練中または放課後等を活用(安全上問題がある場合は部外講師活用も可)⇒相談環境の整備・様式3の実施記録へ記入※「ジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティング部会関係」の報告によると,「様式3〔キャリアシート〕のコメント欄の書き方に関するスキル」が重要な ポイント⑸ 困難事例に対する分析と対策 組織的な取り組みを進めながらも,急速な雇用失業状況の悪化を受け,就職活動支援においては困難事例が多発し,思うような成果が出ないこともたびたび発生した。 特に実績の悪かった平成20年12月修了の「金属加工科」「住宅サービス科」,平成21年6月修了の「金属加工科」「住宅サービス科」の原因分析を行った。  具体的な記載例を提示することにより,記載するときの注意事項やポイントについて考えるヒントを与える。⇒様式3への記載に対する抵抗感を低減し記載要領を習得 ※日時,※JC講習修了番号,※氏名 以上は必ず記入すること ⇒担当指導員全員のスタンプを作成(効率化)・各科担当指導員は,入所1ヵ月以内に担当する受講者全員と個別相談を行い,ジョブ・カードを交付⇒支援メニューの中に組み入れた。(必須の取り組み,期限の設定)・ジョブ・カードは能力開発支援アドバイザーに提出し,その後本人に返却(交付実績の集約) ⇒能力開発支援アドバイザーは,専門的な支援を行い,就職活動時期に2回目のジョブ・カード キャリア・コンサルティングを実施する。⇒実施状況の確認および専門家と連携した支援≪個別相談時のポイント≫・受講者1人ひとりの職務経歴(様式2),学習歴・訓練歴,免許・資格を把握する。特に職務経歴の中から「強み」「アピールポイント」を見つける。・本人の就業に関する目標・希望(様式3)を把握する。・地域の雇用状況,企業の情報,過去の就職事例等の情報を提供。・就職活動に対するモチベーション(意欲)を高める。(目標の明確化による動機づけ)・具体的な就職活動の仕方,キャリア支援室の活用の仕方,就職に必要な応募書類,面接スキル等を指導。(可能な限り。難しい場合は管理職に相談またはリファーする。)-9-魅力ある職業訓練について2

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