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写真2 学生による課題説明写真3 グループ説明写真4 ブース面談写真 企業の声からは,学生の個性や良さが伝わり新鮮であったとの評価を得た。 その後,学生をそれぞれ10名ずつの2つのグループに分割し,企業側のプレゼンテーションをそれぞれのグループにお願いした。実習場での課題説明を終えた学生は順次グループ面接の会場に入り待機する。その間,企業採用担当者は改めて全体会場に戻り,その後の事務局から面談会の進行の説明を行った。 企業側には2回同じ説明をそれぞれ10分程度で行う。少人数で学生の顔を見ながら説明ができるため,より話を聞いたり,質問しやすくなるであろうと考えた。 企業側からはもう少し説明の時間が必要との声もあったが,学生との距離感が近くなり,親近感をもって話せたとの意見も得ている。 グループ面接に続いてブースでの面談会を実施した。 やや広めの教室に簡易の企業ブースを設置し,少人数の学生と面談をするというものである。-19- 一般の面接会ではここから自由面接として始める者が多いと思われるが,学生のプレゼンテーション,学生を小人数グループにしての企業説明を経てきているため,若干でも話しやすい環境が構築されていることを期待もあった。 ここでの工夫は時間を15分程度に計って,はじめの2回は強制的に交代するという方法である。 はじめ学生は必ずいずれかの企業ブースに座ることとし,時間内はそこで話をするというもので,1回目と2回目をこの方式で行った。ただし,2回目は1回目とは違うブースに必ず移動することとした。これは,少しでも多くの人と話す機会をもつことで視野を広げるねらいがあった。 当初の目論見どおり,話は活性化し,15分という区切りは短いように感じられたようである。 3回目以降は15分という目安の時間を知らせるものの,自由意思による行動とした。学生の多くは引き続き相談を希望し,1回目,2回目のブースに戻る学生もいれば,回ったことのないブースに座る学生もいた。 学生には名札を用意しており,ブースで話をした学生は名札に明記された番号を企業担当者に知らせることとした。また,話をした直後に応募を希望する学生はその場であらかじめ準備したエントリーシート(履歴書に志望動機・自己アピールを除く項目を記入したもの6社分コピーを用意)を企業担当者に渡すこととした。 また,参加企業には参加者の募集時に配布した一覧に参加者の氏名を付した一覧を配布しており,ブース面談の終了時に面談をした者の名前を確認し実践報告

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