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6.おわりに ⑶ 就職後のフォローアップ 修了生が就職先で安定的に働き続けることができるよう,定着指導員を1名配置しフォローアップを行っています。定着指導員が就職先の企業を定期的に巡回し就労状況を把握することにより,問題を早期に発見し,解決につなげることができたケースが多くあります。また,企業ニーズの把握にもつながっています。 ⑷ 神奈川職業自立能力開発推進協議会との連携 神奈川職業自立能力開発推進協議会は,障害者の社会参加と経済的自立の推進に努めることを目的として,本校の求人企業などが中心となって組織された団体です。本校は事務局としての役割を果たすなど,同協議会と連携を図り,研修会を通して先進的な事例を実際に見学するなど,意見交換をすることによって,障害者の職域拡大を目指しています。 事業主に対して一定割合の障害者の雇用を義務づける法定雇用率の引き上げが予定されるなどの追い風があるものの,近年の厳しい経済状況により,障害者の雇用を取り巻く状況は決して良いとは言えません。 この中で,求人企業のニーズを的確にとらえるとともに,個々の訓練生の希望や能力にきめ細かく対応した訓練が展開できるよう、恒常的にカリキュラムの見直しを行っています。技能と技術 4/2012-42- 検討に当たっては,応募や就職状況などを評価指標として,PDCAサイクルなどの手法を用いて,高い品質の訓練カリキュラムの構築および訓練の展開を目指しています。 また,障害のある方が一般の職業能力開発校に入校するケースが多く見受けられるようになり,障害の態様に応じた訓練および就労支援の必要性が高まっています。 本校は,多様化する障害者の受入れを促進するとともに,一般の職業能力開発校や委託訓練先にカリキュラムや支援のノウハウを提供し,地域における障害者訓練の中核的な役割を担うことを目指しています。 これからも障害のある修了生が能力を生かしながら,職場に定着できるよう,校職員が一丸となって取り組んでいきたいと考えています。

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