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7.訓練終了後のキャリア・コンサルタントに8.訓練を終えて:企業担当者からの声おいて寄せられた訓練生からの声3)入社式[3社の社長(後列)と記念撮影]-6-⑵ 社員としての価値基準◦ 会社の理念,トップの思い,社員の思いを理解③ 複数の都府県をまたがる訓練実施に伴う課題を,「テレビ会議」の導入や関係機関との連携により克服できたこと。④ グループ内では,これまでも新入社員フォロー研修を実施していたので,すでに訓練実施計画の基本があり,訓練指導者も配置できていたこと。⑤ 訓練生は,すでに社内選考審査で合格済みであったため,一定以上のスキルとモチべーションが担保されていたこと。[対象者:6人(男2,女4)年齢24~38歳]⑴ 社員としての自覚◦ 教わる側から指導する側への転換◦ リーダーとして1対1から多対多の対応  「すべてを教えず問いを投げかけ,考える環境づくりが必要と感じた」  「研修の成果を生かし積極的に知識,技能を学び頼られる人材にまた,上司から相談される存在になりたい」◦ 俯瞰する力(全体を上から見る)の重要性  「大きな組織の一員になった自覚と,会社で働く多くの人が幸せになれるよう自分の役割に責任を持ち,会社全体を見渡せる人になりたい」し,行動および価値観を共有  「トップとの語らいにおいて,社長に“会社で一番好きなものは何ですか”との質問に“社員です”と応えられたことに深い感銘を受けた。社員を大切に思われることや会社の目標を常に失うことなく自信を持って経営されていると感じ,改めて社員としての喜びや,やる気を持つことができた」◦ 本物を見る(工場,農場)体験から学ぶ実践知(共感,協働,信頼感,協力,共通の価値観,仲間意識)  「見学で商品は多くの人の力でできており社会技能と技術 3/2012的役割を担っていることを実感した」  「すばらしい会社であることを知り,皆が幸せ,会社が幸せになるために,自分の役割をしっかりこなしていきたい」◦ 数字で物事をとらえること  「ワンランク上の仕事を視野に入れ,年間計画,売上,人件費,決算書の大切さを勉強していきたい」◦ 会社員から社会員への意識変容  「初めて本当の意味で社会に必要しとてもらえる人間に近づけた気がして,ただ純粋にうれしかった」㈱アンデルセンサービス 能力開発部長 「この制度を利用するまでは,社員登用時に簡単な集合研修を行うのみでしたので,実際に働く職場においては正社員への意識にはすぐには切り替わりにくい面もありました。この制度の導入によりキャリア・コンサルタントの力を借りて自らのキャリアを主体的に考え,目標を意識して行動する自覚が強まったように感じています。」

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