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資料:JILPT「多様な就業形態に関する実態調査(従業員調査)」(平成22年8月実施)結果から、筆者作成。 (注) 調査の性格上、例えば「学生アルバイト」が対象になりにくいと考えられるなど、留意が必要な面がある。付表 JILPT調査結果による非正規雇用・就業形態(職場の呼称)別特徴点の整理(2)項目正社員転換(登用)(制度の有無と転換の可能性) 制度あり:4割台半ば(うち転換の可能性度合:「20%以下」が5割程度だが、「80%以上」も4分の1ある。)転職経験(転職回数と前職の形態) 「3回以上」が5割弱。前職も「パート」が4割台半ば。今後の就業希望 「現在のまま」が6割台半ば、「他の働き方に」は4分の1程度あり、うち「正社員希望」が7割強。(他の形態希望の理由/複数回答) 「キャリアを高められないから」が4割台半ばでもっとも多く、「より多くの賃金」が4割強で続く。「雇用不安定」も3割程度ある。勤め先での年収 「100~150万円未満」が3割台半ばでもっとも多く、「50~100万円未満」が4分の1で続く。200万円台は1割程度。※集計階層は、300万円までは50万円きざみ、以降300万円、400万円、500万円、700万円及び1,000万円で分岐。(年収の特徴集約)形態間の順位:最下位 ※労働時間が未調整であることに留意が必要。各種公的保険の適用状況 (公的年金)厚生年金:5割強国民年金:1割程度被用者年金の被扶養が4分の1割程度。 (公的健保)組合健保:4割強協会健保:1割強国民健保:1割台半ば 被用者年金の扶養家族が4分の1弱。 (雇用保険)3分の2弱労組への加入状況 1割程度が組織化。 未組織の2割弱が「加入したい」と希望。仕事上の満足度 (事項別)相対的に高い事項:雇用の安定性相対的に低い事項:職場の物理的環境、福利厚生、能力開発※非正規内の形態間の比較による。 2割台後半 (キャリア)※「満足」+「やや満足」の割合 (仕事全般)※「満足」+「やや満足」の割合 4割台後半パートアルバイト 制度あり:4割台半ば(うち転換の可能性度合:「20%以下」が4割程度で、次いで「60%くらい」が2割台前半) 「3回以上」が4割台半ば。 前職「正社員」が3分の1程度。 「現在のまま」が5割台半ば。「他の働き方に」は4割程度あり、うち正社員希望が3分の2程度と多いが、「自営希望」が1割強あるのも特徴。 「視野を広げたい」が4割台半ばでもっとも多く、「雇用不安定」が4割台前半でほぼ並ぶ。「キャリアを高められないから」も4割程度、「より多くの賃金」3割台半ばと多い。 「100~150万円未満」が4分の1程度でもっとも多く、「50~100万円未満」が2割程度で続く。総じて年収が低い層が多いが、パートに比べれば、200万円台が2割を超えるなど相対的に高い。 形態間の順位:パートに次ぐ低さ。 やや2極化の徴も。厚生年金:5割程度国民年金:2割強被用者年金の被扶養が1割弱。組合健保:4割台前半国民健保:2割強 被用者年金の扶養家族が1割強。いずれも未加入が1割強。 5割台前半 組織化は数%(派遣社員より多い)。 未組織の2割程度が「加入したい」と希望。相対的に高い事項:労働時間等、人事評価・処遇、職場の人間関係相対的に低い事項:福利厚生 3割程度 5割程度契約社員 制度あり:6割弱(うち転換の可能性度合:「20%以下」が5割弱で、次いで「60%くらい」と「40%くらい」を合わせて3分の1程度) 制度あり:4割程度(うち転換の可能性度合:「20%以下」が6割程度。) 「3回以上」が4割台半ば。 前職「正社員」が4割弱。 「3回以上」が3分の1程度。 前職「正社員」が半数強。 「現在のまま」が半数程度。「他の働き方に」は4割弱あり、うち「正社員希望」が8割強。 「現在のまま」が3分の2程度。「他の働き方に」は4分の1程度あり、うち「正社員希望」が3分の2程度と多いが、「パート」希望も1割程度ある。 「雇用不安定」が5割程度でもっとも多く、「キャリアを高められないから」も5割弱でほぼ並ぶ。「より多くの賃金」も4割弱と多い。「キャリアを高められないから」が4割台前半でもっとも多く、「雇用不安定」も4割強でほぼ並ぶ。 「200~250万円未満」が4分の1程度でもっとも多く、「150~200万円未満」が2割程度で続く。100万円台~300万円台で1割を超える構成比がある。 「300万円台」が4分の1でもっとも多いが、100万円単位の階層でみれば、「200万円台」が4割強でもっとも多くなる。「150~200万円未満」も1割強ある。 形態間の順位:3位 ただし、ごく少ないながら1,000万円超える人もいる。厚生年金:8割台半ば厚生年金:8割程度 形態間の順位:2位 2極化が窺われる。組合健保:7割程度協会健保:1割台後半国民健保:数%程度 被用者年金の扶養家族はごくわずか。組合健保:7割台前半協会健保:2割弱国民健保:数%程度 被用者年金の扶養家族はごくわずか。 8割弱 8割弱 1割台前半が組織化。 未組織の3割近くが「加入したい」と希望。 1割台半ばが組織化。 未組織の2割弱が「加入したい」と希望。相対的に高い事項:福利厚生、相対的に低い事項:賃金、人事評価・処遇、雇用の安定性相対的に高い事項:仕事の内容、職場の物理的環境、雇用の安定性、福利厚生、能力開発相対的に低い事項:特になし 3割弱 4割台後半 4割台半ば 5割台後半嘱託派遣社員 制度あり:3割強(うち転換の可能性度合:「20%以下」が4割台半ばで、次いで「40%くらい」が4分の1程度) 「3回以上」が5割台半ば。 前職「派遣社員」が3割台半ば。 「現在のまま」が4割程度と形態の中でもっとも低い。「他の働き方に」は半数近くあり、うち正社員希望が8割程度。 「雇用不安定」が3分2程度でもっとも多く、「キャリアを高められないから」も半数程度で多い。「より多くの賃金」も4割強と多い。 「150~200万円未満」が4分の1程度でもっとも多く、「200~250万円未満」が2割程度で続く。「250~300万円未満」及び「100~150万円未満」も1割を超える構成比があり、前者の方がやや多い。形態間の順位:4位厚生年金:8割台前半国民年金:1割弱被用者年金の被扶養が数%(請負社員より多い)いる。組合健保:6割程度協会健保:4分の1程度国民健保:1割程度 被用者年金の扶養家族は数%程度。 8割台前半 組織化は数%(アルバイトより少ない)。 未組織の3割強が「加入したい」と希望。相対的に高い事項:労働時間等、職場の物理的環境、職場の人間関係相対的に低い事項:賃金、雇用の安定性、福利厚生、能力開発 4分の1程度 5割強請負社員 制度あり:2割前半(うち転換の可能性度合:「20%以下」が4割台半ばで、次いで「60%くらい」と「40%くらい」とがそれぞれ2割弱) 「3回以上」が3割程度。 前職「正社員」が5割程度。 「現在のまま」が3分の2程度。「他の働き方に」は3割程度あり、うち正社員希望が4割程度と形態の中でもっとも低く、「パート希望」が1割台半ば、「自営希望」が1割程度ある。 「能力を活かせない」、「キャリアを高められないから」、「視野を広げたい」の3つが3割程度で並ぶ。 「250~300万円未満」が2割弱でもっとも多くなっているが、100~600万円の各層に広く万遍なく分布している。 150万円未満の層の割合は、契約社員のそれよりやや高い。 形態間の順位:平均的にはもっとも高い。 2極化が窺われる。厚生年金:8割弱国民年金:1割強被用者年金の被扶養が数%(派遣社員より少ない)いる。組合健保:5割弱協会健保:3割程度国民健保:1割台半ば 被用者年金の扶養家族はわずか。 7割台前半 1割強が組織化。 未組織の3割台前半が「加入したい」と希望。相対的に高い事項:労働時間等、職場の物理的環境、職場の人間関係相対的に低い事項:仕事の内容、職場の物理的環境、雇用の安定性、福利厚生 3分の1程度 4割弱-21-調査研究報告

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