3/2012
12/49

1.はじめに2.港湾短大横浜校の歴史3.学生募集について 港湾職業能力開発短期大学校横浜校波多江茂樹2表1 沿革校と開校養成訓練高等訓練課程の港湾荷役科を設置昭和61年10月職業訓練法が職業能力開発促進法の改正に伴い,神奈川技能開発センター横浜労働分校と改称港湾ロジスティクス科を開設特集 港湾職業能力開発短期大学校横浜校(以降 港湾短大横浜校と記す)は,雇用支援機構が運営している職業能力開発大学校(以降 能開大と記す),職業能力開発短期大学校(以降 能開短大と記す)においては,異色のものづくりを支えるロジスティクスに関する学科・実習を行っている非ものづくり系の施設である。そのため,ものづくりを主体とした他の能開大,短大とは異なった学生の募集活動,カリキュラム編成ならびに,就職先確保の取り組みを行っている。 そこで,本報告では,港湾短大横浜校で行っている専門課程の学生募集活動,進路指導主事を対象とした学校説明会,カリキュラム内容,学生の就職指導,就職先確保に向けた取り組みについて述べる。 港湾短大横浜校は,港湾業界の要請により,昭和63年に港湾業界で働く労働者を養成する機関として設立され,今年で23年目を迎える。それ以前に,現神奈川センターの付属校として約20年間港湾カレッジという名称で高卒2年間の訓練を行っていた。それ故,港湾短大横浜校は通算すると開校して40数年の歴史がある短大である。現在,港湾短大横浜校は専門課程として港湾流通科と物流情報科の2科および平成16年度より学卒未就職者や進路変更を希望する者を対象とした港湾ロジスティクス科の3科がある。技能と技術 3/2012 表1に港湾短大横浜校の沿革を示す。 湾短大横浜校は,港湾の荷役,倉庫業,通関業など港湾運送事業にかかわる業界の後押しにより設立されたため,実習としてはフォークリフト等の重機の技能訓練,コンテナの積み方をシミュレーションするストウェージプラン実習,貿易書類の作成を行う貿易実務,情報処理実習,倉庫内の入荷業務から出庫業務までの流れを実習できる物流システム実習装置等がある。これらの実習は非ものづくり系である。昭和47年4月神奈川総合高等職業訓練校横浜港湾労働分昭和63年4月港湾職業能力開発短期大学校として開校し,養成訓練専門課程として港湾流通科および港湾運輸科を開設平成4年3月港湾運輸科を廃止平成4年4月物流情報科を開設平成5年4月職業能力開発促進法の一部改正により,港湾職業能力開発短期大学校横浜校となる。専門課程の港湾流通科・物流情報科の養成訓練は高度職業訓練に移行平成14年4月普通職業訓練短期課程(アビリティ)を開始平成16年9月普通職業訓練短期課程(アビリティ)を廃止平成16年10月日本版デュアルシステム(専門課程活用型)平成21年10月普通職業訓練短期課程(緊急雇用対策に基づくアビリティ訓練)倉庫管理科を再開(平成22年度まで)-10-  非正規労働者への職業訓練 港湾職業能力開発短期大学校横浜校の入口と出口の取り組み

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る