4/2011
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4-2 「3分間」の定義の共有4-3 当トレーニング実施のタイミング1 今日は何日目であるかを伝え、問題を配布する 。2 不正行為(フライング等)に言及する。3 訓練生らの体調や気分を考慮する。4 号令により、一斉にスタートさせる。5 終了したものには挙手にて報告させ、タイムを伝えてメモさせる。 3分間終了後は、隣の人と答案用紙を交換し相互採点させる。6 7 答え合わせは指名発表とする。8 誤答の場合は、正答を確認させる。9 採点終了後、答案を返却する。10 表にタイムを書き入れ、ファイルに綴じる4-4 実施方法5-1 取り組む問題の偏りを解消する5-2 レベル設定6-1 3分間時間設定についての説明 ちなみに訓練生16名中6名が第4グループ所属となった。 制限時間は前述の通り3分間である。この3分間は「3分間で終わらせなければならない」という意味ではない。「3分間集中すること」が重要なのである。これまで、「九九はできればよい」という環境下で指導されてきた訓練生らは、九九の暗記はできていてもスピードが極端に遅い。こういった訓練生は何分かかっても「終わらせること」に重点を置いて指導されてきている。当トレーニングでは、「終わらせること」ではなく「3分間集中すること」に重点を置き指導する。3分間終了後は、「3分間集中できたこと」に重点を置き褒める。これにより、計算スピードが遅い生徒も「3分間でここまでできた」ことに自己達成感を得られるのである。これを繰り返すことで、結果的に計算スピードを向上させることが可能なのである。 毎日の朝礼、そして体育館での体育を終えた後、教室にて行うことが望ましい。1日の始まりに集中した時間を持つことで、メリハリある1日を過ごすことができる。 以下の手順に沿って、トレーニングを進める。全工程終了まで、およそ13分である。 計算スピードの遅い訓練生は、3分間という時間設定では、九九全問を終わらせることは到底不可能である。しかし、出題を毎日2段ずつずらすことで、5日間で九九全段を網羅することができ、取り組む問題の偏りを解消することができた。 例えば、第4グループに属する訓練生Nは3分間では、3の段と半分までしか終わらせることができないため、毎日同じ段から取り組み始めると、九九の後半にはいつまで経ってもたどり着くことができない。しかし、1日に2段ずらして出題することで、5日間で全段を網羅することができる。 以下のようにレベルを設定することで、計算スピードが速い訓練生から遅い訓練生まで対応しうるトレーニングとなり得る。 前述の通り「3分間集中すること」を訓練生に約束させる。その具体的な方法として、以下の部分に重点を置き、十分に説明する。<レベル設定>・レベル1 5.出題形式6.具体的な指導−3−障害者に対する職業能力開発について①計算時間が極めて遅い訓練生用に設定。よこ軸に毎日2段ずらすことで、5日間で全段網羅できる。・レベル2 よこ軸の数列を順不同に並び替えたもの。

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