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2.熊本県立技術短大が目指すもの1.はじめに熊本県立技術短期大学校河邉真二郎 熊本県は,現在,半導体製造,自動車,ソーラーエネルギー,バイオ,食品加工,機械,情報関連などいろいろな産業が立地し,活気ある成長・発展を続けている。特に太陽電池パネル,半導体パワーデバイスなど,環境技術をリードする会社も数多いため,県は「熊本ソーラー産業振興戦略」を策定し,県内のソーラー産業の拡大および太陽光発電システムの普及に取り組んでいる。 熊本県立技術短期大学校は,このような恵まれた環境のなか,「機械」と「電子・情報」の分野で,先端科学技術知識の基本と高度な技能の基礎を身につけた「ものづくり」技術者,すなわち,「実学実技」に通じた実践技術者を育成し,熊本県と日本の明日の産業を担うことを使命としている。 本校は,平成9年(1997年),最先端技術を駆使する企業群が集うセミコンテクノパーク内に設立された。そのキャンパスからは,阿蘇山を一望できる緑豊かな環境にある。昨年度は,県事業「熊本ソーラー戦略推進事業」と経産省の「フィルム型太陽電池の利用拡大による低炭素社会実現モデル事業」に採択され校内数箇所に太陽光発電システムを設置,その利用拡大に向けた実証実験を行っている。 経験豊かな教員による丁寧かつ徹底した2年間の教育訓練と少人数クラスにより,実践技術の基礎をしっかりと身につけた即戦力の技術者を育成している。教員は機械系で全員,情報系では半数が工学博士あるいは博士(工学)の学位を取得している。 また,卒業生の8割以上が熊本県内に就職しており,熊本県の産業振興に対する着実な貢献という面技能と技術キャンパスの航空写真(平成22年)38アカデミックプラザに設置されたパネル設紹熊本県立技術短期大学校●●●●介施

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