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β0.055-0.0730.093② Off・JT表5「資格と変数間の重回帰分析」独立変数R2表6「キャリア志向と変数間の重回帰分析」独立変数R2術的成長」には仕事をしてきた過程で職場のさまざまな仕事を順次経験してきたことと,職場の中にあなたが技能・技術者として理想像と思える先輩あるいは上司がいたことで「技術的成長」は高まる。反対に職種転換を繰り返すと「技術的成長」は高まらない。これらから結果的に,OJTに関しては,職場の仕事全体の経験や,理想像になる人がいること,そして職種転換をあまりしないことが技能・技術の修得度を高める,といったことがいえる。 ここでわかったことは,表4にあるとおり「自社製品・製造過程の理解」に有意に影響するのは,自No1会社は技能検定など資格取得を奨励している。2会社は資格取得者に報いる処遇制度を設けている。3自分の資格取得状況に満足している。No1自分は今の仕事以外の仕事には就きたいと思わない。2プライベートでも仕事と似たようなことを好む。例えば自動車や自転車の3今の仕事に就くことは子供のころから漠然と考えていた。4今の仕事で身を立てたいと思う。5自分が直接担当する職務だけでなく,仕事上関連する職務についても幅広6他の人の担当職務でも知っていることがあれば伝えることを好む。7作業は綿密な計画を立てて,しっかりと計画を守りながら進めることを好8自分の作業プロセスはできるだけ決められたやり方で行うことを好む。9ほかの人の担当職務に興味を持つより自分の担当職務をしっかりこなすこ10全体の仕事をまとめたり,統制すること,部署をリードすることを好む。0.3660.14611仕事をすすめるうえで問題が生じたら解決までこだわることを好む。12自分の考えで仕事をすすめることを好む。0.102-0.07113仕事を試行錯誤しながらさまざまなやりかたで試すことを好む。機械いじりなど。く知ることを好む。む。とを好む。3/2010分の希望による会社内・職場での研修会・勉強会への参加である。 「技術的成長」にはいずれの質問項目も有意の関係がみられなかった。 また,資格教育についても表5にあるとおり2変数に有意の関係がみられなかった。 これらから,自身の技能・技術の修得感は職場において現在抱える自身の課題や問題を処理・解決できたとき初めて感じるものではないかと思われる。一方で個々人の持つ課題や問題が企業や製品の多様性や特殊性のため職場を離れて行われるOff・JTが直接自身の課題や問題の解決につながりがたいとも思われる。自社製品・製造過程の理解βt値0.6470.074-0.634-0.0710.0320.2950.008自社製品・製造過程の理解t値β0.0110.1280.1721.722*-0.009-0.081-0.11-0.930.1481.4850.0430.4220.070.6990.0570.665-0.122-1.4523.469***1.4491.209-0.6970.48β技術的成長t値0.481-0.6560.8570.013技術的成長t値-0.483-0.0430.1051.090.0630.280.7683.232***0.0620.6320.2682.707***0.1271.3070.0070.0880.020.242-0.0650.0640.1830.153-0.6280.6442.222**1.5160.48617

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