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3.分析結果β1技術的成長0.4662会社・仕事に対する満足-0.0541自社製品・2会社・仕事に対する満足1自社製品・2技術的成長R20.950.790.640.630.570.490.770.63有意確率の標記***≦0.01(99%以上の確率で有意) **≦0.05(95%以上の確率で有意) *≦0.1(90%以上の確率で有意) 以下同じ⑴ 「技能・技術の修得度」を構成する変数表1「仕事や職場の状況の因子分析」調 査 項 目第一因子 自社製品・製造過程の理解(α=0.84)自社製品に対する製品知識が豊富である。生産計画から製造,製品に至る過程の全体を把握している。自社製品の製造過程でトラブルが発生した場合,迅速な対応ができる。第二因子 技術的成長(α=0.78)後輩等に技能・技術を指導することができる。仕事をしていると時間の経つのを忘れる。仕事の達成感を感じている。自分の技能・技術の成長を実感している。職場でいくつもの持ち場をこなすことができる。仕事から離れても仕事のことを考えることがよくある。第三因子 会社・仕事に対する満足(α=0.68)今の会社に満足している。-0.07今の仕事に満足している。因子抽出法:主因子法回転法:Kaiserの正規化を伴うプロマックス法因子負荷量,0.4以上の項目を合成して,「自社製品・製造過程の理解」の他2変数を作成した。各変数の信頼性水準(α)は表中に示す。3/2010表2「変数間の重回帰分析」独立変数自社製品・製造過程の理解R2独立変数R2会社・仕事に対する満足独立変数-0.05714.4%であった。 また,社員規模は「50人以上100人未満」が31.7%と最も多く,次いで「100人以上200人未満」が20.2%,「200人以上500人未満」が15.4%であった。勤務年数は平均で12.7年であり,ローテーションの平均回数は2.49回であった。 技能・技術の修得度を構成する変数を発見するた123ββ-0.060.050.300.260.200.72-0.05-0.160.060.330.180.330.10.010.120.110.060.15No-0.150.210.300.19No-0.25製造過程の理解-0.18No製造過程の理解めに,技能や製品知識,満足等に関係する11の質問項目を因子分析にかけた。結果は,表1にあるとおりである。 第一因子は,自社製品に対する製品知識が豊富で,製産計画から製造・製品に至る過程の全体を把握しているといった,自社製品や生産の計画・その過程をよく理解していることを意味するもので,「自社製品・製造過程の理解」と名付けられるものである。 第二因子は,後輩に指導ができるほどの技能・技術を有し,それと同時に仕事にも打ち込み,達成感や成長感を持ち,充実した職業生活を送っていることを意味するもので,「技術的成長」と名付けられるものである。 第三因子は会社と仕事に対する満足であり動機づけの程度を示すもので,この満足度が高いということは,仕事への動機づけが高いこと,および技術的な成長を動機づけていることを意味するもので「会社・仕事に対する満足」と名付けられるものである。t値4.793***-0.5550.201技術的成長t値0.4044.793***0.3313.929***0.306t値-0.5550.4073.929***0.14815

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