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⑵ 制御技術科制御技術科⑶ 電子情報技術科電子情報技術科 平成21年度は,普通旋盤およびフライス盤作業の実技試験で,2年生11名が合格しました。 制御技術科では,「エレクトロニクス」と「メカニズム」が高度に融合したシステムを構築できる実践技術者を育成します。コンピュータで制御された機械の一例として製造現場で活躍する産業ロボットがありますが,産業ロボットは,人間の働きを「エレクトロニクス」「コンピュータ」「メカニズム」によって実現したもので,①頭脳:コンピュータソフトウェア,②手足:アクチュエータ(モータなど),③目耳:センサ(光・音・温度など),④神経:インターフェース・通信,⑤体:メカニズムにそれぞれ対応しています。 制御技術科では,これらすべての分野を網羅すべく,機械・電気の基礎理論からコンピュータ,ソフトウェア,センサ,アクチュエータの応用にいたるまで,幅広い実践技術を身に付けることができます。 特に,実験・実習はカリキュラムの5割以上を占め,パソコンの操作はもちろん,各種言語を用いたパソコン制御とプログラミング,さらにはリレーやPLCを用いたシーケンス制御,またそれらを統合した小型生産ラインなど,多数のFA実習機器を完備し,「ものづくり」とそれらを「動かし」,「制御する」楽しさを実際に体験しながら身に付けることができるカリキュラム構成になっています。1/2010 電子情報技術科では,電子技術と情報技術をバランスよく身に付け,「ものづくり」分野で幅広く活躍できる実践技術者を育成します。 若者をとりこにしている携帯電話や音楽プレーヤ,ゲーム機,また,身の回りにあるデジタルカメラ,電子レンジ,冷蔵庫,自動車やロボット等には,小さなコンピュータが組み込まれています。それらの技術は,電子技術と情報技術の組込技術と呼ばれ,現在ではパソコン技術から小型コンピュータ技術へと広がっており,この分野の「ものづくり」を支える技術者には,幅広い技術が求められるようになっています。 そこで,電子情報技術科では,電磁気学,電気回路,電子回路等の基礎学科・実技を土台にして,専攻学科・実技に対応できる教育内容となっており,特に,専攻学科・実技では,エレクトロニクス技術,コンピュータ技術,通信・ネットワーク技術を中心に,開発や製造現場で関係する諸問題に対応できる能力を身に付けることを重点に置いたカリキュラム構成となっています。したがって,1年次から積極的に実験・実習を実施して電子情報技術とはどういったものか実感し,実験を通して疑問や問題点を自ら意識して座学を展開する方式となっています。55

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