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34246671423356022123501111123423542323536.考察⑴ RCクラス⑵ クーラークラス図7 2009年RCクラス参加機体286.1 スターリングエンジンについて図8 クーラークラス参加機体表5 スターリングエンジンの経過テクノラリー作成動作完走作成動作 RCクラスは,過去作製したエンジンを参考に熱源および無線操縦部品を設置し作製した。エンジンは20ccのピストンを利用したα型スターリングエンジンを2基用い,これをT型リンク機構により駆動輪に接続し,走行を試みた。大会参加車両を図7に示す。2008年までのノーマルクラスとの大きな違いは,熱源の搭載に加えて,速度および方向のコントロールが必要な点である。これらの部品が必要なため,このクラスの機体を作成するための部品数は,購入部品,加工部品を含めて合計80点を超え,調整組立には困難を極めた。大会までに何とか完成し,エンジンの動作確認までは行えたが,当日の走行には至らなかった。この点を踏まえ改善点を探した。競技会参加後の改善としては,⑴ギヤ比の再設定と駆動力伝達ギアボックスの改良,⑵ノズルの取り回しおよびガス配管の改良,⑶機体の軽量化,を主な改良点として,現在改良を行っている。 クーラークラスは,これまで作製してきたスターリングエンジンとは異なる。これまでのスターリングエンジンは,加熱器に熱を与え発生する温度差をエンジンの動作に利用し,その出力からくる速度や時間を競うものであるが,クーラークラスはスターリング機構を逆に利用し,外部動力等で強制的に動作させたエンジンから温度差をいかに大きく発生させるかを競うものである。 競技会への参加機体は図8に示すとおりである。結果一応の温度低下は果たしたが,センサ設置およびモータの選定,さらなる温度低下のための処理等,今後改善が必要な部品が多い。現在最終発表に向けて,さらなる改良を行っている。 テクノラリー入賞を目標とし,さらなる軽量化・気密性の向上に加え,他部品も多数の改良を加える必要がある。さらに⑴設計時に熱解析を実施し,加熱器の最適化を計る。⑵完成機体に対して性能試験を実施し,性能を数値から評価する方法も確立する等が必要であると考える。 機体の加工に関しては,これまでは実習の復習も年度学生数2003200420052006200720082009発表会技能と技術

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