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写真20 頭つなぎ取り付け写真21 水準器でのレベル確認写真22 壁高さの確認写真24 壁の隙間1/2010◆壁と梁の隙間◆作業人員写真23 壁と梁の隙間図3 ほぞの加工精度4.6 屋外ログハウス建設4.7 施工マニュアル写真25 1坪ログハウス完成図4 施工マニュアル抜粋 柱長さは設計上,加工と組立精度を考慮して,上部隙間を4mmとしていたが,柱の加工前に壁材を横に組合せて確認すると,設計寸法より22mmほど長くなっていたので,その分追加した(写真22)。しかし,実際に施工すると15~25mm程度の隙間が生じ,また面によっても大きさにばらつきがある(写真23)。要因として,今回使用した木材の施工時に生木であったための乾燥収縮と,壁材の加工精度の問題と考えられる(写真24と図3)。加工精度を向上させ,品質検査をしっかり行えば,ばらつきが小さくなると思われる。 今回の作業は6人で施工したのだが,3人で十分施工できると思われる。しかし,スムーズに作業を行うためには5人以上の人数が必要である。今回の課題である「素人でも作業は可能であるか」については,作業手順を確立すれば可能と思われる。しかし,工事に必要な資材や道具は,日曜大工程度のものではなく,安全面のことや不具合等が生じた場合の修正には,専門家の指導が必要である。また,今回は工事をしていない基礎工事・建具工事・屋根工事などは,どうしても素人には難しい作業なので,専門業者に依頼するという手段も残されている。 雨仕舞い等を検証する目的で,4.5帖のログハウスを解体し,屋外に1坪で建設した(写真25)。基礎は施工せず土間コンクリートに設置した。屋根はアスファルトのシングル葺きとし,アルミサッシの窓と木製ドアを取り付けた。今後は,雨漏り・乾燥割れ・断熱効果等を検証していきたい。 これまでの加工および施工を踏まえ,素人向けとして部材名や専門知識を含めての図や写真を豊富に使用した施工マニュアルを作成した。21

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