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2.県および当短大校の所在する地域の概要1.はじめに四国職業能力開発大学校附属高知職業能力開発短期大学校浜口  康ポリテクカレッジ高知全景5/2009 当短大校は1994年(平成6年)安芸総合高等職業訓練校を転換して高知職業能力開発短期大学校として開校し,2000年(平成12年)に四国職業能力開発大学校附属高知職業能力開発短期大学校(愛称:ポリテクカレッジ高知)に改組して現在に至っております。 県内の公共職業能力開発施設は雇用・能力開発機構立の当短大校と雇用・能力開発機構高知センター,また県立高知高等技術学校,県立中村高等技術学校の4施設が設置されておりますが,当短大校は唯一高度職業訓練実施施設として,主に高等学校の新規学卒者を対象に「専門課程」を実施して高度なものづくりを支える人材を育成し,多く修了生を地域産業界などに送り出す県内職業能力開発の中核施設としてその役割を担っています。 高知県のものづくり企業は小規模,低生産性の企業が多く,製造品出荷額等も全国で下位に低迷している一方で,地場産業技術を生かして世界的シェアを持つ中小企業もあるなどの特色があります。高知県はこの弱み,また強みを見据えて県勢浮揚の総合戦略として高知県産業振興計画を策定し,「地場企業の振興」「企業立地の推進」「新たな産業の創出」を軸に県内7つのブロック単位で「地域アクションプラン」を策定して活動を推進しております。 当短大校が所在する香南市は高知県中部の高知市から約20km東に位置し,県産業振興計画で策定する1つのブロックである「物部川地域ブロック」(南国市,香南市,香美市)に包含されております。 本ブロックは空港や高速道路といった交通インフラが県内で最も整備された地域であり,工業団地が整備されるなど産業基盤が充実し,ものづくり企業や半導体などの先端企業,情報産業の工場集積が県内でも非常に高く,本ブロック内の製造品出荷額等は県全体の4割を占めるなど,県の工業をリードするものづくりの中核地域となっております。 また,本ブロックを南北に貫流して土佐湾に流れ込む物部川沿いには当短大校,高知工科大学,高知工業高等専門学校が所在する県内の高度な工科系教育・訓練の集積地域であり,県のアクションプラン41設紹ポリテクカレッジ高知●●●●介施

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